物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

弱小物流配車マンが物流のあれやこれやを配信

睡眠不足で運転禁止!?どうなる物流業界

配車担当のたろーです!睡眠時間足りてますか?

 

f:id:butsuryu_man:20180515225742j:plain

 

睡眠不足での乗務が禁止に?

 

国土交通省より睡眠不足の乗務員に乗務させてはならないという旅客自動車運送事業運輸規則及び貨物自動車運送事業輸送安全規則を改正が発表になりました。

 

国土交通省に改正のPDFが載ってます。

 

http://www.mlit.go.jp/common/001232432.pdf

 

概要を引用しますと、

 

1旅客自動車運送事業運輸規則及び貨物自動車運送事業輸送安全規則の一部改正
・事業者が乗務員を乗務させてはならない事由等として、睡眠不足を追加します。
・事業者が乗務員の乗務前等に行う点呼において、報告を求め、確認を行う事項として、 睡眠不足により安全な運転をすることができないおそれの有無を追加します。
・運転者が遵守すべき事項として、睡眠不足により安全な運転をすることができない等の おそれがあるときは、その旨を事業者に申し出ることを追加します。

 

2「旅客自動車運送事業運輸規則の解釈及び運用について」及び「貨物自動車運送事業輸送 安全規則の解釈及び運用について」の一部改正
点呼時の記録事項として、睡眠不足の状況を追加します。

 

というだそうです。ようするに、睡眠不足な人は乗務の仕事についちゃダメよ、点呼の時にちゃんと確認してよね、ということです。

 

点呼時に体調についての確認は従来からありましたが、睡眠不足にも言及するのはかなり異例のことですね。居眠り運転で大事故が立て続いたのでしょうか?ますます乗務員の管理が難しくなる一方、配車担当としては従来のような繁忙期に無理してもらって仕事をなんとか間に合わせる、ということが出来なくなるということです。

 

睡眠不足は何時間からのことなのか?

 

ここで問題となるのが、いったい何時間寝たら睡眠不足とみなされないか?ということです。

 

人によっては5時間も寝れば充分だと言う人もいるでしょう。逆に8時間寝ても寝足りないと言う人もいるかもしれません。もしくは、睡眠時無呼吸症候群などの病気により、何時間寝ても睡眠不足状態と言う人もいるかもしれません(まぁそんな人はそもそも乗務員にならないほうがいいのですが…)。

 

結局、事故を起こしてしまってから、睡眠不足というのが判明するのではないか?という危惧がありますね。なんでもかんでも睡眠不足のせいにされてはたまったものではありません。運行管理者は刑事罰を受ける可能性もあるので、点呼時の確認不足なんかにされてしまっては割に合わないのではないでしょうか?

 

最終的に落ち着くところは、やはりIT機器の導入ではないでしょうか?

 

所詮人が口頭で確認するのには限界があります。アルコール検知器のように、IT機器でお墨付きをもらえれば、そこに対する過失はありません。

 

というわけで、いち配車担当としては早くIT機器の導入を切に望みますよ!

 

睡眠不足確認の実施は2018年6月1日から

 

急ですが来月から点呼時の確認が始まってしまいます。

 

弊社でも朝礼にて号令がありました。睡眠不足にたいして気をつけるように、と。

 

しかし、どう気をつけたらいいか?というこちに対するアナウンスはありません。結局現場でうまく妥協点をみつけてやりなさい、ということでしょうね。

 

会社がちゃんとその指針を出してくれなかったら、会社員は動けません。ふざけるな、という話ですよ。勝手に判断して、なんでそんな判断したんだ、と追求されたら、

 

「あんたたちが決めなかったからでしょ!」

 

と言ってやりたいところですね。

 

売り上げもあげつつ、法も守りながら、乗務員のご機嫌も伺う、というゲームで言うとめちゃくちゃハードモードな時代に突入していきますが、うまいこと頑張ってやっていきましょうね…。