配車マンたろーです!
今回は手配の仕事で重要なことについて書いていきたいと思います。もちろん、これはわたしが考える大事なことであって、おそらく配車マンによってはもっと大事なことがあるだろ!と考える人がいるかもしれません。それはそれで大事にしていただいて、わたし配車マンたろーが考える、手配で重要なこと、という意味で読んでいただければ幸いです。
ちなみに、手配の仕事のことを、会社によっては取り扱いと呼んだりもします。というよりも物流においては、取り扱い業というカテゴリーがあるので、そちらの方が一般的かもしれません。一応ここで言う手配は取り扱い業と同じと考えてください(わたしは手配と呼ぶ期間の方が長かったのでついついそう書いてしまいます汗)
取り扱い業とは、A会社から荷物を、B会社からトラックを借りて、いわばマッチングさせてその間の利益をいただく仲介業的な仕事です。過去には水屋なんて呼ばれて嫌われていた形態ですね。
降ろし地積み地を必ず確認!
配車をやり始めて最初の頃は、地名も満足にわからず仕事に難儀したものです。多少わかるようになってきた今ですら、よくわからない地名が結構な頻度で出てきます。
そんな時にわかったふりをして仕事を進めようとするとえらいことになってしまいます。
例えば、
客「"やちよ"から”みなとく”まで大型1台探して」
なんて言われた時に、
(聞いたことある地名だ!)
なんて思って手配してしまったとします。皆さんはこの地名をみてどのように感じますか?
やちよ:千葉県の八千代市? 茨城県の八千代町?
みなとく:東京都港区? 大阪港区?
普段やりとりしている業者であれば、このお客さんは長距離の仕事はやってないから千葉八千代から東京港区だな、なんてわかるかもしれません。しかし、長距離の場合はそれぞれのパターンを想定しておかないと大変なことになってしまいます。最悪、移動するときの高速代を請求されてしまうことも…。
ベテランの配車マンはそういった苦い経験をたくさんしてきているので、この案件を聞いた時に、
「千葉八千代から大阪港区、10tウイング…」
と言う風に声に出してメモを取ります。こうすることによって、荷主から
「大阪港区じゃなくて、東京の港区ね」「ウイングじゃなくて平だよ」
と言う言葉を促したりするわけです。まぁ、直接聞いてもいいんですけどね。配車で手配の仕事をするということは、会話ベースなので各自がやりやすいように進めていくのがいいと思います。
車輌と装備、荷物の内容を必ず確認!
荷主さんはどんな車を探しているのか?それを知らないことには車両の手配を行うことはできません。
基本的に荷主は車を探して欲しくて電話をしてくるわけですので、どのような車というのは必ず伝えてくると思います。わかりやすいのが重量ですね。総重量が8000kgある荷物に対して4t車を用意してくれ、と言ってくることはまずありません。ただし、積み地降ろし地の状況によっては、10t車が入れないので4t車を用意してくれ、と言われることもありますが。
10tとの指定を受けたとしても、10t車にも種類がありますね。平ボディなのか、ウイングなのか、ユニック車なのか、増トン車なのか。冷凍車やチルド車なんてオーダーもあるかもしれません。後半の特殊車両は手配がなかなか難しいので(持っている運送会社自体が少ない)あまり馴染みがないかもしれません。そうそう、低床か高床かも聞いておきたいポイントです。
そして、その荷物を運ぶのに必要な装備はありますか?これを聞くことも非常に大事です。荷主さんによっては、緩衝材とよばれる装備が何枚以上必要だとか、荷物を固定するラッシングベルトが何本以上ないとダメだよ、とか、そういったオーダーがくることもあります。
最後に誘導!
積み地と降ろし地を確認し、車両と装備も完璧に揃えました。最後に重要なのが、何回も言いますが、誘導です。
この記事でも書きましたが、せっかくちゃんと荷主のオーダーを聞いたのに、それを乗務員にわかるように伝えないのは事故を起こしてくださいと言っているようなものです。
このような荷物なので、こうやって積んでください、とか、この装備をこうやって使う指示が出ていますので必ず使ってください、とか、ここからここまでの区間は高速指示が出ていますので、高速にのって降ろし地に向かってください、とか。
よくわからない荷物を引き受けてしまうこともあるでしょう。そう言った場合は、必ずしつこくてもどんな風に運べばいいのか、荷主に聞きましょう。荷主がわからないようであれば、積み地の倉庫の人に他の乗務員がどうやって積んでいるか確認させてから積ませるしかありません。しかし、この方法は積み地がただの倉庫屋だった場合はあまりいい結果を産まない可能性もありますが。
取り扱いの仕事は、はっきり言って1本仕事を受けても利益が五千円にもならないはずです。自社便で仕事を受ける場合は別ですが、水屋のような仲介業では下手すると千円の利益しか産まないことも多々あるはず。ですので、配車マンはいかに本数をあげるかに心血を注ぎがちです。
しかし、この誘導をおろそかにしたせいで、事故が起きてしまいその処理に1日かかってしまったら、その日の他の売り上げは全部パーになってしまうわけです。そういったリスクを減らすためにも誘導は必ず適切に行い、事故を起こさせない努力を普段からおこなっていくべきです。
まとめ
長くなりましたのでこの辺で。
手配(取り扱い)の仕事で大事なのは、
・積み地、降ろし地をちゃんと確認!
・車両、装備の確認!
・誘導の徹底!
ほかにもありますが、最低限この三つは配車表に記入して仕事を進めていきたいものですね!