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地場配送における配車荷組について

配車担当のたろーです!

 

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地場配送の荷組はどうやるの?

 

前回は、新人配車マンとして最初になにをやるのか?について記事を書きました。

 

butsuryu-man.hatenablog.com

 

今回は、ある程度荷物をとれるようになったあと、どのように配車荷組をしていくかについてです。ちなみに以下の例は地場配送(近場配送)の荷組についての事例です。長距離はまた違う考え方になりますので、今回は割愛します。

 

 

荷物の種類

配送の荷物として、おおまかなものが二つあります。それは、

  • 積み置き
  • 当日

の二つです。新人配車マンにそういう概念を話しながら荷物をふるのか定かではありませんが、基本的にはこの二つを意識して仕事を受注していくといいでしょう。

 

積み置き

読んで字のごとく、積んだあとに置いておく荷物です。ようするに、乗務員の行程の最後に荷物を積んで置き、翌日に配送する仕事です。

 

「20日にA地点で積んで、21日の9:00にB地点で降ろして」

 

みたいな感じで仕事の会話がなされます。積み置きという言葉が出てこなくても、ニュアンスはなんとなくわかりますか?

 

当日

これも読んで字のごとくですね。その日に運ぶ仕事のことを当日と呼びます。

 

「今日の17時までに、A地点で積んでB地点まで配送お願い」

 

こんな感じです。割と時間に余裕のある仕事が当日仕事です。しかし、時間が緩い代わりに、運賃が安いというデメリットがあります。運賃が安くない当日もありますが、そういうのはだいたい自車でやって、周りにはあんまり出回りませんね。

 

チャーター

そのほかにも、チャーター便というのもあります。これは1日貸切という意味で使われることが多いです。例えば、近場の当日仕事を3回転、4回転とかさせる場合、一回の運賃をチマチマ言うよりは、チャーターでいくらですよ、といったほうが運賃にもインパクトがあったりします。

 

しかし、どんな行程をやるかわからない、というデメリットもあり、嫌う業者がいることも事実です。走行距離が気になるんですよね。チャーターは。

 

荷組の種類

さて、では前述の項で述べたような荷物を受注したとして、どのように乗務員に配送させるのがいいのでしょうか?おおまかに、荷組としては以下のものがあります。

Aプラン

  1. 朝荷物を降ろす(前日の宵積み分)
  2. 当日運行をする
  3. 車庫に戻る

または、

Bプラン

  1. 当日運行する
  2. 積み置きをする
  3. 車庫に戻る

こんな感じでしょうか。もちろん、運行の仕方によっては、Aプランの3が積み置き、Bプランの1の前に朝荷物を降ろす、なんてのが入ります。しかし、全部が全部近場で時間に余裕のあるしごとばかりではありません。ですので、AプランやってBプランやって、の交互に仕事をするのが荷組的には効率がよいわけです。

 

もちろん、荷物によっては、

  1. 当日運行
  2. 当日運行
  3. 当日運行

なんていう荷組も出来たりしますが、なかなかそこまでできることは少ないでしょう。いいところ、当日運行2回が時間的にもいいと思います。

 

荷組の仕方

具体的な地名をあげながら説明した方がいいのですが、わからない部分もあると思うので概念的な説明でがんばっていきたいとおもいます。

 

荷組は基本的に空走距離が少ない荷組を心がけるべきです。

 

ここでいう空走距離とは、荷物を積まないで走る距離としています。

 

車庫 A      B     C     D

 

車庫から出発し、Aで荷物を積みBに荷物を運んだとします。次の行程で好ましいのは、BからAに戻る荷物ですよね?そうすれば車庫に近づくわけで、空走距離も少なくなりますし、車庫に近い降ろし先で終わるので帰りも早いです。

 

しかし、AからBに荷物を運んだ後、積み地が近いからといってBで積んだ荷物をDに運んだりしてしまうと、今度は帰ってくるのが大変になってしまいます。結果として、空走距離が長くなり、拘束時間も長くなってしまいます。

 

当日を2回戦組む場合、AからBに荷物を運んだのならば、Cで荷物を積んだらAに戻るような当日をつけて行って帰ってくるを意識しましょう。

 

AからBに荷物を運び、Dで積み置きをして翌日Aで降ろす。こんな行程も実際には空走距離が少ないと思います。翌日の朝が近いところからスタートするため、翌日の拘束時間も短縮でき、なかなかいい行程と言えるでしょう。

 

このように、とってきた荷物をパズルのように組み合わせ、効率のいい荷組を行うことが配車マンには求められるわけです。

 

まとめ

 

今回は本当に単純な地場配送の配車荷組について書いてみました。これが絶対に正しいというわけではありませんが、基本的にはこれにのっとった荷組をすれば極端な間違いは起こらないでしょう。

 

しかし、仕事にはイレギュラーや事故がつきものです。思った通りの配車はなかなかできません。しかし、配車マンがいる理由はそういうイレギュラーや事故の対応をするためでもありますから、しっかし経験を積み、どんなことにも対応できる仕事力をつけていきましょう。

 

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