配車担当のたろーです!乗務員のみなさん!自分の身を守る手段、考えてますか?
納品先で破損した製品が出てきたら?
「納品先で検品してたら破けてる製品が出てきて持って帰れっていわれてるんですけど」
配車担当にとって、こんな報告ほど嫌なことはありません。後ろの行程も決まっているし、持ち戻っている時間なんてない。もし仮に破損していたとしたら、いったいだれがそれの責任をとるのか?代わりのトラックを探さないと、みたいな感じでぐるぐると考えが巡ってしまうものですよね。
どれだけ気をつけていても、破損は出てきてしまいます。それはもう仕方ないことなのです。人間がやっていることですからね。しかし、それを最小限に防ぐ手段というのもたくさんあります。乗務員のみなさんは、それを実践し水際で食い止めていただきたいものです。
では、養生をしっかりとやって、外装チェックも行なった上で、さらに自分の身を守る方法ってどんなことがあるかわかりますか?
それは写真を撮ることです。
スマホで写真を撮れば事故の発生が減る!?
これ、ぜひ実践してもらいたいんですけど、本当に破損や外装不良の事故が減るんです。明確な数字の根拠があるわけじゃないんですけど、日々運行させている乗務員に、
「積んだ後、必ずその状態の写真を撮ってLINEで送って」
と誘導するようにしました。これは、破損や事故を減らすために何かしなくちゃいけない、という問題意識と、取扱でもらった荷物の形状っていったいどんなのなんだろう?という疑問から、見てみたいという好奇心から始めたものです。
そしたら、それをやるようになってからめっきり事故の報告が減ったんです。もちろん、急ブレーキによる荷崩れとか、自主荷役によるリフト操作ミスとか、そういった事故は以前とそんなに変わらない感じがしますが、中から不良品が出てきたという報告はここのところ聞きません。
おそらくですが、写真を撮るという行為が、養生もちゃんとしないといけない。記録に残るし。
みたいなメンタリティが乗務員に生まれたのではないか?と推測出来ます。また、破損が仮にあったとしても、積んだ時にはそんなものはなかった、という証拠にもなりますし、他にも積み忘れなんかも発見できるようになったのですね(この荷物が来てないって言われてるんですけど、いや、この荷物ここに写ってるよ、みたいなね)。
スマホが普及した現代ならではの事故抑制方法だと思いますが、結構効果があるので試しにやってみてはいかがでしょうか?配車担当としても、荷物の形状なんかを把握できるので面白いですよ。
検品リストをもらう
他にも、積む前に検品するような荷物であれば、自分がチェックしたリストをもらっておくという手もあります。検品したリストは提出するという倉庫もありますので、その際はコピーでも構いません。また、写真撮るのもいいかもしれませんね。ほんと現代はスマホが普及したおかげで、すぐに証拠を残せるようになったのがいいところです。
荷物を写真撮っていたとしても、例えばパレット同士が向かい合ってる間の荷物はさすがにわかりません。そんなときは、ちゃんと検品したリストを持っておけば、積む前は確実にあったことが確認できます。
記憶で辿るのは難しくても、リストがあれば、
「そういえば、この荷物とこの荷物の間に、あれがあったな」
なんて思い出すきっかけになります。人間の記憶は曖昧なものですから、そういった鍵になるもの、自分の身を守れそうなものは確保しておくに限ります。
積んで運んで終わり、という乗務員も多いですが、それではいざという時に自分の身を守れません。身銭を切らざるを得ない場合も発生してしまうかもしれませんから、せめて言い訳ができる状況は自分でお膳立てしておくべきですよね。
まとめ
乗務員の皆様も、自分の身は自分で守れるように最低限の防衛手段は講じておくことをお勧めします。また、そういった乗務員は配車マンのことも守れることになるので、配車マンから重宝され、いい仕事を回されることも多くなるかと思います。
配車担当は、乗務員にいかにして自分の身を守らせるかを考えて誘導をしましょう。それが自分を守る手段にもなりますからね。