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乗務員のピッキングには気をつけろ!事故を減らすには?

配車担当のたろーです!ピッキングって何ですか?

 

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ピッキングとはオーダーに合わせて荷物を用意すること

 

配車の仕事とはちょっと違いますが、物流を標榜するブログとしては倉庫業のことも触れないわけにはいきません。特に、新人配車マンは物流におけるいろいろな業務を知っている方が、トラブルに巻き込まれた時に対応しやすいので是非覚えておいたほうがいいです。

 

見出しにも書いてますが、ピッキングとは指定された荷物を持ってくる、あるいは用意することです。倉庫の基本的な流れを書きますと、

 

  1. 荷主からオーダーが入る
  2. 倉庫はオーダーに合わせてピッキングをする
  3. 用意された製品を乗務員が配送する

 

大まかにはこんな感じになるわけですね。細かいところを書くともっと行程があるのですが、今回は関係ないので割愛します。

 

我々配車マンや乗務員に関係ある部分というのは、概ね3番の行程になりますが、乗務員の立場からすると実はピッキングが入り込む余地があるのです。

 

用意された荷物をピッキングする

 

指示された仕事が1件だけの配送だった場合、特にピッキングは必要ありません。用意された荷物を、とりあえず荷崩れしない程度に積み付けをし、積み込んでしまえば終了です。

 

しかし、配送先が複数ある場合、用意された荷物が合算でピッキングされている可能性があるわけです。倉庫的にはトータルピッキングと呼びます。つまり、3件の配送先があった場合、1件ずつピッキングすると3回同じ製品を触らなければならない可能性がありますが、トータルピッキングならば1回で済む、という論理です。

 

トータルピッキングで用意された荷物というのは、複数件が混ざった状態ですので、乗務員が荷物を積む時に自分でピッキングして荷造りをしなければなりません。この時に、乗務員のピッキングアレルギーが発動してしまうと、

 

「こんな仕事やってられっか!」

 

となってしまうわけですね。配車担当としては仕事なんだからとりあえずやれよ、と思ったりもしますが、乗務員がやってくれなければ仕事になりませんから、どうにかなだめて仕事をさせることになるわけですけど。

 

ともあれ、そういう事例もあるので複数件の配送先がある仕事を受注する場合は注意が必要です。よくやっている仕事ならともかく、初めてやる仕事というのは結構難しいもので、ピッキングすることに慣れている乗務員だとしても、製品知識がない場合は積み込みに苦戦すると思っていいです。

 

まぁ、だいたいヤバイ仕事は知られているので、なんとなく事前にわかるもんですけどね。

 

乗務員のピッキング指導

 

乗務員がピッキングをして積み込みを行う場合、普通は伝票とは別に積み込み先で検品リストというのを渡されます。昔は伝票で検品して積み込みをしていたものですが、今は一覧表になった検品リストでやるのが一般的です。

 

1件降ろしでも複数件降ろしでも、検品は必ず付いて回る行為ですので、乗務員に必ずやってもらいましょう。正しい荷物を正しく積んで正しい得意先に届けるのが乗務員の仕事です。違う品物を積んでしまった、というのでは後々厄介なことになっていしまいます。

 

個人的には間違ってピッキングしてきた倉庫が悪いだろ、と思わなくもないですがね。ちゃんとした製品を出すのが倉庫の仕事なので。

 

しかし、世の中がそういった風潮なのでとりあえずは検品をしっかりやることが大切です。で、1件積みの場合はまだいいのですが、複数件の場合は書く店ごとに検品をして積み込みをしなければならないというところが厄介な部分なのです。

 

例えば、Aという荷物をBという得意先に届けてしまった、ということであればこれは乗務員の検品ミスでありピッキングミスになります。1件だけしか配送がなければ、倉庫がミスピッキングをしたということがそもそもの原因ですが、複数件の配送がある場合、乗務員のピッキングミスも重なる可能性があるということを配車担当は認識しておかなければなりません。

 

新人乗務員を配車する場合、こういったこともありますよ、というのを誘導する時に伝えてあげることが、ミスや事故を減らすきっかけにもなるので率先して行なっていきましょう。

 

まとめ

 

ピッキングとはオーダー通りの荷物を用意することであり、倉庫がするものと乗務員がするものの二つがある。複数件の配送の場合の乗務員がするピッキングには充分注意するように注意喚起しましょう。というのが今回のまとめとなります。

 

1件積み1件降ろしが理想ですが、多品種多納品の現在ではなかなか荷物がまとまらなくなってきました。荷物にあった誘導で事故を減らしていきましょう。

 

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