物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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連休前の仕事はなんで忙しいの!?

配車担当のたろーです!連休前の仕事にいつまで疲弊すればいいのでしょうか?

 

 

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配送量増加に悩む連休前

 

連休前の配送量増加にどう対処するか、これは物流会社にとっての永遠のテーマです。

なぜ連休前に物量が増えてしまうかというと、

 

  1. メーカーが休みになるため、受注が止まる
  2. 休みになる前に休みの分を入庫したい仕入れ担当
  3. 休みになる前に全ての配送を終えたい物流会社
  4. 休みになる前に全ての入庫を受けたい物流施設
  5. 休みになる前に売り上げをできるだけあげたい営業担当

 

以上のことが密接に絡み合い、物量がめちゃんこ増加するわけですね。

 

ですから、連休前は物量増加に対応するために配送トラックをたくさん用意しなければならないのですが、……現在はたくさん用意できる環境ではなくなって来ているのです。

 

昔は労働力がたくさんあり、運送や労働に対する法規制もかなり緩かったのでそれこそ24時間戦えますか?というキャッチコピーが流行ったほど、働きまくれたわけです。

 

私が知ってる限りでも、2回転3回転は当たり前といった感じでした。回転すればするほど乗務員も運賃を稼げたので、働けば働くほど儲かった時代でした。

 

しかし、それもちょっとすぎると、今度は労働力が陰り始めます。そうなるとどうなるかというと、お金に物を言わせて車両を確保するんですね。それこそ、閑散期の2倍3倍の運賃を提示して、車両を確保していました。繁忙期になれば稼ぎどきというのがまだまだ続いた時代です。

 

そして、現在。2018年の今は、運賃をあげても車が集まらなくなってしまいました。フリーで動いている車も極端に少なくなり、ほとんどの車がどこかしらの企業の常用として普段働いているのです。

 

そうすると、いくら運賃を割り増ししたところで車が集まらないという事態になります。現在は絶望的に繁忙期に物が運べない時代になってしまいました。

 

繁忙期のための仕事を閑散期に

 

物流会社としては、いかにして車両を確保するか?というのを普段から考えていかねばなりません。自社の仕事だけでは、閑散期もある以上、繁忙期に必要な車両を確保するのに限界があります。

 

取扱の仕事を拡充し、いかに売り上げを作り閑散期に車両を逃さないようにするか?繁忙期のためにつなぎとめておけるか?というのが日々の重要なミッションだと配車担当は考えながら仕事をしなければなりません。

 

連休前の仕事は、連休前の前に決まっている、と覚えておきましょう。

 

ちなみに

 

自分達だけの会社のことを考えたら、上記の考えでもいいかもしれませんが、社会全体を考えたらもっと大局的に物を見ないといけません。これは1配車担当が考えるべき問題ではないですけど。

 

結局車両の総数は決まっていますので、運べる業界があれば運べない業界が出てくるというのはわかるかと思います。結局は力のある会社が物流をも牛耳ってしまうということです。

 

そんなことを多少なりとも考えて、物流業界に携わっていきたいものですね。

 

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