配車担当のたろーです!長時間待機確定の納品先にいついけばいいのでしょうか?
待機時間に待機料が発生!
配車マンとして仕事をしていると、だいたい同じお客さんから大体同じような仕事を受けることになるはずですが、仕事を受けた段階で、
「お、この得意先はめちゃくちゃハマるところだ」
というのがわかる時があります。
毎回そういう得意先ばかり振られて来ると、受注する側としては、
「この荷主は大変な仕事ばかりこっちに降って来るから仕事するのやめよう」
となりがちですけども、通常は合わせ技でお願いされることが多いです。荷主に2台車を預けてたりする場合、
「どっちかの車にこのハマる得意先に納品に行って欲しいんだ」
みたいな感じですね。大抵の場合、ハマる得意先というのは荷主も困っているので、受注する側としても暇な時は受注して恩を売っておきたい、と思ったり思わなかったり。繁忙期はそうも言ってられない場合もありますが。
ほんの数年前までは、それでもまぁしょうがないよね。待つのも仕事だしね、なんて言っていたもんですが、最近はそうも言ってられなくなってしまいました。待機に対しても対価を払うべし、という運送約款の改定が2017年11月にあったからです。
これまでも、あまりにも長い待機に対しては待機料や、その後の運行のための高速料金支払いなどが発生しておりましたが、今回の約款の改定により、自社が待機料に対し、明文化できるようになったわけです。
「うちは基本料金はこれで走りますよ。でも30分待機が発生したら15分ごとに1,000円待機料をいただきます」
みたいな感じですね。荷主にこれを伝えるのは結構勇気がいることだとは思いますけど。
長時間待機は拘束時間にも影響を与える!
運賃もそうですが、実際にもっと困るのは乗務員の拘束時間です。私は関東圏の配車をメインにしていますが、関東のいくつかのセンターはハマることで有名な場所がいくつもあります。
定期で入ってる仕事で、そのハマる場所に配車されてしまった場合、待機時間が発生することによって、最悪翌日の配送すら出来なくなる可能性もあるのです。
毎朝5時に積み込み先に入る仕事を受けている場合、積み地まで1時間かけて走っている場合、車庫を4時に出なければなりませんから、運行管理上前日の20時には会社を出ていなければいけません(勤務時間終了後継続8時間)。
長時間待機が発生する得意先は繁忙期には8時間待ったりもする場合がありますので、意外とこれにやられる場合があるんですね。
そうすると、運送会社的にも、仕事をお願いしている物流会社としても、翌日の運行に支障をきたすことになるので一大事ということになります。
何時間待たせればいいのか?
我々配車マンは荷主に対してこう言います。
「行かないとは言わないから、行ったらすぐに降りる時間を教えてくれ。そうしたらその時間に合わせて行くから!」
しかし、このお願いはいつになっても叶うことはありません。なぜならば、納品先は並んだ順番というルールがあるからです(例外はありますが)。
結局キャパを超えても利益の出る倉庫運営方針のせいで、長時間待機は解消されないわけです。大手物流センターの方がこの傾向は顕著な気がしますね。
なんども繰り返しますが、昔はお金で解決出来ていたのです。待機料払うからもう少しまっててくれ、そんな会話が荷主と配車担当の間でも盛んに交わされ、それによって利益も確かにありました。
しかし、今は本当に運行管理が厳格化し、金で解決出来ない業界になってきているのです。
「金じゃなくて、本当にまずいんです」
そんなことを荷主に対して言うことも増えてきましたしね。
最後に
それでもなくならない長時間待機。
早いところ自動運転を実用化して、我々の悩みを一つでも解消していただきたいものですね。