物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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運送の時間指定は配車も乗務員も逃げられない!

配車担当のたろーです!時間指定守ってますか?

 

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 延着を許さない受け取り先

 

配車の仕事をしていると、時間指定がついている荷物を受注することがあります。というか、基本的には時間指定がついているものです。この時間指定というのが厄介で、例えば、

 

10:00必着

 

と依頼書や伝票に書かれて入れば10:00にお客様に届けなければなりません。これは時間指定の一番きついパターンで、早くても遅くてもいけません。体感的には、前後30分くらいが猶予時間かな?といったイメージ。赤帽とかになると、ジャストタイムが基本かな?猶予は前後5分とか10分くらいになると思います。

 

他にも、

 

16:00まで

 

という感じの時間指定もあります。これはかなり緩いタイプの時間指定で、ようするにその日中に届けてね、といった意味合いだと思われます。もっというと、

 

16:00くらい

 

なんていう時間指定もあったりするので、これはもう時間指定じゃないだろ!(笑)と思ったりもするわけですが。

 

物流センターなんかの納品先は、出荷に使用するとか、入庫の締めの関係とかで、8:30〜12:00までとか、13:00〜15:00みたいに細かく荷受時間を設定している場合が多いですね。そして、物流センターの納品の場合、延着したら荷受をしてもらえないということが頻繁に起こります。

 

荷受拒否ですね。指定の時間に来れなかった業者が悪いんでしょ、といった考え方です。

 

延着すると乗務員が怒られる?

 

通常、依頼書や伝票に書かれている納品時間に遅れてしまいそうな場合、乗務員は配車担当者に一報を入れることになっています。

 

そして、連絡を受けた配車担当は、荷主に延着の連絡をいれるわけです。荷主もまた、上の荷主か、もしくは元請けの場合はセンターに延着の連絡を入れます。ここで荷受可能という判断をもらえれば、逆の流れで乗務員まで連絡が行くということです。

 

この流れだけでもみていただければ、いかに連絡に時間がかかるかがわかるかと思います(宅配などの個人宛は除きます)。

 

ですから、遅れることがなんとなくわかった場合、早めに配車担当に連絡をするのが乗務員の役目なんですね。タイムラグがめちゃくちゃありますから。

 

これを怠ってしまい、そのまま納品先に入場してしまうと、

 

「なんでこんな時間に納品に来てるんだ!連絡をよこしたのか!」

 

と怒鳴られてしまうわけです。基本的にどんな物流センターであっても、現場作業をしている人は昔ながらの倉庫関係者が多いので、血気盛んな人も多いものです。ルールを守らなかった人にはめちゃくちゃうるさいんですよ。

 

また、連絡はしていたものの、その時間があまりにも遅く、物流センターまで連絡がたどり着く前に延着したまま納品場所に到着してしまうパターンもあります。

 

この場合も同様に、現場からは怒られますので注意しましょう。乗務員としては、連絡はしてるのになんで怒られなくちゃならんのだ!と思うかもしれませんが、上記のことを読んでいただければ意味がわかるかと思います。

 

時間通りに行ったのに怒られる?物流センター

 

別のパターンで、時間指定の通りに行ったのに怒られるというパターンも少なからず存在します。一番多いのが、受注した人が納品時間を間違えて確認し、そのまま運送会社を手配してしまった場合です。

 

昼過ぎまでに納品に行けばいいから、と言われていたものの、実際に行ってみたら10:00までに納品だったらしく、なんでこんなに遅いんだ!と怒られるパターン。これは本当に運送会社からしたら何の落ち度もないので荷主にクレームを言えます。

 

運送会社が悪くないパターンとして、荷受する現場が勝手に納品時間を切っているというのもあります。伝票には15:00までと書かれているが、ギリギリに行くと、

 

「もっと早く来いよ!」

 

と怒られるというもの。納品が早くくればくるほど、現場早く終わるのでまだかまだかと待っている時によくみられる光景です。ひどい時になると、

 

「今日は暇すぎてほとんど荷受け終わったから早めに帰りたいので終わり」

 

みたいな理不尽な理由で荷受拒否というのもあります。というか、私も何回も経験しています(笑)。次の仕事がある場合は冷や汗ものですよね、こんな対応されると。

 

他にも納品に行ったら、

 

「こんなに早くこなくてもいいのに」

 

とか言われるパターンもありますね。物流センターは15:00まで納品なのに、メーカーの営業担当が延着をさせたくないと勝手に伝票に10:00着とか時間指定をかけている時に起こります。最近はこんなことが頻繁に起こるので、同じ方面なのに別車にせざるを得ず、物流コストがかさんでしまうという現象が多々あります。営業担当者の方はそういうところも考えて受注をしてもらいたいものですね。

 

最低最悪、倉庫現場の高圧的荷受け

 

配送は時間指定の中で仕事を行うのが基本となります。サービス過剰になりすぎるのも問題ですが、受ける側にも受ける側なりの理由があるので、社会の一員としてそれを押し曲げて配送する側のみの理屈で動くわけにもいきません。

 

せめて、配車担当者は、乗務員がなんとか回れるような時間指定の配送を荷組したいものです。

 

最後になりますが、最悪な物流センターの荷受の人を紹介します。

 

毎回待機時間が2、3時間発生し、並んでても自分のお気に入りの乗務員を優先して荷受をし、荷物が降りたとしても、検品をするまでに1時間以上待機させ、受領印を押すのにもさらに時間をかけ…。と、こんな風にやっている現場担当者がいるようです。

 

それを野放しにしている倉庫運営会社もアレですけど、そんな得意先には自分の可愛い乗務員たちを配車したくないですよね。

 

一刻も早く、こんなひどいセンターがなくなることを願っています(私が配車している時はほぼクレームいれてますよ、もちろん!)