配車係のたろーです!
取扱の仕事をしていると、
「あー、またこの仕事の件か!」
ということが頻繁にあるかと思います。
運送会社というのは必ず柱となる荷主を確保しています(確保してなかったら潰れます、本当に)。で、その荷主が出してくる案件を自社でできない場合、もしくは別の仕事をやりたい場合にその荷主の仕事を他社に振るわけですね。
配車係もバカではないので、基本的には前回引き受けてくれたところにとりあえず電話をかけるわけです。時間の効率化ですね。さっさと売れた方が収益に繋がりやすいからです。
ですから一度取扱の仕事というのは頻繁に舞い降りてきやすい案件と言えます。
定期案件の仕事の癖・傾向を踏まえて荷組
前回たまたま仕事を聞いた時に行程が良かった可能性もあります。しかし、一度受けてしまったからには、その荷主に実績を作ったことになりますので、同じ仕事が出てきた場合声をかけられることが多いかと思います。
私は敏腕配車マンではありませんから、反射神経良くポンポンと閃きで取扱ができるタイプではありません。
ですから、受けるにしろ受けないにしろ、とりあえず取扱の仕事をExcelに入力するようにしています。これを一ヶ月も続けると、結構な量のデータベースが出来上がるわけですね。
そしたらこのExcelの表とにらめっこし、この行程は何曜日に集中しているなとか、この辺の積み地の仕事は何曜日に固まる傾向があるぞ、とか、色々分析するんですね。もちろん、分析まではしないまでも、例えば明日は火曜日だからここから仕事が出そうだな、くらいでも最初はいいと思います。
そしたら、月曜日はそっち方面に行くような仕事を取っていけばいいわけです。それもこの作成したExcelの表から、どこに電話すれば出てくるかな?というのがわかりますよね。
積み地降ろし地の傾向を踏まえて荷組をすれば、自然と効率の良い配車が完成する!という寸法です。
受けれなかった仕事も入力していくのがポイントですよ。受けた仕事だけだと幅が狭まってしまいますからね。
もう一歩進んで協力会社の空車地も入力してみる
仕事を効率よく捌くためには傭車の協力も必要です。せっかくなので、仕事をもらうために報告してくる空車地情報もエクセルに入力しておくとマッチングしやすくなります。
この会社はこの曜日にここで空車になることが多いな、という情報を持っておけば先回りして仕事を仕込んでおくことも可能ですよね。
「もしかして明日◯◯で空車じゃない?◯◯からの荷物聞いたけどやる?」
みたいな会話ができたら敏腕配車マンの仲間入り?かもしれませんよ。
正直言って、最近は車情報の方が少ないので、空車情報を取るのは難しくなってきている現状はあります。そういう時は雑談で、
「今日はどこからの当日やってるの?」
とか、
「今日はどこ積みしてるの?」
とか聞いてデータベースを作って行くのがスマートですよね(ある程度仲良くならないと難しいかな)。
繁忙期には注意して
ちなみにこの荷組のやり方は繁忙期にはあまり効果を発しないことは明記しておきます。
取扱の仕事はあくまでフリーの車両や、自社の積み置きするまでの当日仕事にいかに仕事をしてもらうか?ということに主眼を置いているからです。
繁忙期になるとフリーの車でも自社でやっている仕事に投入せざるを得なくなるので、いかにドンピシャの行程であっても自社仕事を優先して断られるケースがあるからです。
今日は車が先行しているな?とか、仕事の方が多そうだぞ?というのは経験しないと判断が難しいので、新人配車マンは注意して仕事をしましょう!