配車係のたろーです!
物流会社って子会社多いイメージがあるんですけどどうでしょうか?運送会社は最近でいうと父親が社長で、息子が専務で、息子がいずれ跡を継ぐなんてのが多いのかと思いますが。なんだかんだ言って、メーカー物流ってまだまだ幅を利かせていると思われます。
また、メーカー系じゃなてくも、大元に大きい運送会社があり、税金対策やM&Aなんかで運送会社を子会社化しているというのもあると思います。他にも、引き抜きで新しい会社を立ち上げるから社長やってくれとかね、割と聞く話です。
子会社から親会社に、もしくは親会社から子会社に、異動することを出向と呼びますが、この出向解除になった場合、配車マンってどうなるんでしょうか?
配車係の出向パターン
では、具体的にどんな出向パターンがあるのかみてみたいと思います。
親会社にいた配車マン→子会社に出向
さて、親会社にいた配車マンが子会社に出向してしまった場合ですが、問題点としては、
取引口座がない場合がある
ということですよね。まぁ、これは逆出向の場合も同じですけど。
で、通常は親会社よりも子会社の方が与信としては下がりますから、新たに口座を開こうとするとしっかりした会社の場合難儀するんではないでしょうか?
場合によっては、与信を通すのがめんどくさいので、その配車マンとの仕事自体がなくなってしまう可能性もあります。正直言って、配車マンというのはまだまだ人脈勝負なところもありますから、これは結構重大な損失だと私は思っているのです(この人だから頼もうってありますよね?)。
子会社に出向した配車マンが親会社とも仲がいい場合は、一旦親会社を経由することで仕事を振るということで回避できなくもありません。
子会社→親会社→弊社
こんな感じのやりとりです。実際は、
子会社→弊社
というやりとりで済んでいるのですが、取引口座を開けないためにこんなややこしいことをしているということです。まぁ、我々のような弱小企業からすると、めんどくさいことしてるよなーと思いますが、運送会社は結構簡単に潰れるのでリスクヘッジとしては仕方ないのかもしれませんけど…。
ちなみに、親会社が間に入ることで、実際の運賃は中抜きで1,000円減ることになりますので、本当にいいことないです。
子会社→親会社に出向
さて、逆パターンのことも考えてみます。
こちらの場合は、逆に与信としては上になりますから、取引口座を開けるのになんら問題がありませんよね。
ただし、この場合は逆の問題が出てきます。そうです、こちら側の与信が相手に通らない場合があるのです!(苦笑)
こうなると、めんどくさいので取引自体…(以下略)
結局子会社を通して仕事をすることになり、結果的に煩雑さと利益が減ってしまうわけです。
というわけで、出向というのはどちらのパターンも現場としてはあまりメリットがないということになりますね。
なぜ出向させるのか?
では、なんでこんな無駄な出向をさせるのでしょうか?
私が思うに、その場でしてきた仕事の経験を買っているのだと思います。つまり、配車係だった人間が出向するということは、その知識を持って、出向先の現場を変えて欲しい、という会社からのメッセージということです。
親会社でしてきたことを子会社でできるわけがありません。逆もそうです。そこでやってきたことを、違う環境で活かして、会社を変えていくのが出向者の役割なのではないでしょうか。
正直、子会社から親会社に出庫したのに、同じ仕事をしていたのでは出向した意味がないですよね?
その現場で作ってきた人脈を、出向した現場で使い大きく飛躍させることこそが、出向者の使命ではないでしょうか?
要するに、私が何を言いたいかと言いますと、
親会社に出向しちゃったAさん!うちとの取引口座開いてください!
ということですね(笑)