配車係のたろーです!
先日テレビを見ていたら衝撃的なニュースが流れていました。
走るほど負担増!?「走行距離で課税」を検討:ワールドビジネスサテライト
アーカイブが消えてしまうかもしれないので、一部引用させていただきます。
自動車を買うと払うことになる税金。例えば1,800ccの新車を180万円で買った場合、購入時に支払う「取得税」、車検時に支払う「重量税」、年に1回排気量に応じて支払う「自動車税」、さらに「ガソリン関連」の税など合わせて、最初の1年での支払いは約18万円に上ります。この他、消費税もかかります。複雑な自動車税ですが、政府・与党はいま、税の仕組みを整理して「走った距離」に応じて支払う仕組みの検討を始めました。
だそうです。
たしかに週末しか運転しないサンデードライバーな大衆には歓迎すべき政策かもしれませんが、物流業界にとっては大変深刻な増税案となりますよね。
長距離専門の運送会社に逆風?
この増税案がもし成立するとなると、長距離をメインに走っている運送会社はかなりのダメージを被ることになります。
走行距離で課税検討ってマジ…??
— 配車マンたろー (@haisyaman_taro) 2018年12月4日
物流ヤバイって言ってるのに何考えてるの? pic.twitter.com/qifnXi4cul
私もついついこのニュースを見てツイートしてしまいましたが、誰も反応しないでおなじみの私のツイッターにもいいねが付く事態となっております(全然すごくないけどw)
ただでさえ、幹線便をやる運送会社が減ってきているところにこのニュースですから、将来を見越して地場専門に切り替えを図る業者も出てくるかと思います。再び運べなくなるリスクの増加が懸念されますね。
地場の運送会社も無傷ではない
とはいえ、地場の運送会社だって距離を走る場面も多々あるかと思います。近場をウロチョロするような行程って、何かの専属車両ならあるかもしれませんが、フリーで動いてる車だったらありえないですよねぇ。
自社便を持たず、車を預かって運行させているような会社だと、走行距離に対する要求も出てきそうです。私も何台か預かりの車を走らせていますが、だんだんと窮屈な配車しか組めなくなってきました…。
といっても、本来であればそれが当たり前なんですけどね。
一応、運行管理上は一週間に15時間越えは2回までということになってますが、普通のサラリーマンからすると1日15時間以上働くって常軌を逸してると思いませんか?売り上げはともかく、運行時間だけは少なくお願いしますと言われてしまうのも納得できる風潮ですよね。
業界の健全化には追い風だけども
乗務員として働いている立場からすると、このニュースは追い風になるかもしれません。自分たちの労働条件の緩和に繋がりかねないニュースですからね。
しかし、労働人口が減る中で単純に税収が減ってるからその分どっかで取り戻してやる、というだけの政策にしか見えないことも確かです。せめて物流に携わる車両はそこから免除の対象になるとか、自動運転や自動倉庫の促進に対する政府方針を打ち出してくれないと、ただただ物流業界が苦しんでいくだけになってしまいます。
キャッシュレスに税金をバラまいてる場合じゃないって、本当に。