物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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荷物が積めない状況をいつまで耐える?長時間待機はご勘弁

配車係のたろーです!

 

長時間待機は本当に嫌なもんですよね。

 

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積み地で長時間待機が発生

 

昨今の物流状況からすると、長時間待機は許すまじ!という風潮が大きくなってきているかと思います。しかしながら、そうはいってもまだまだそれを完全に無くすことはできませんよね。

 

そういう時に配車係はどういう対応をすればいいのでしょうか?

 

正直な話、実は私も本日長時間待機をくらってしまい、乗務員に積みを任せたまま会社を出ています。会社にいてもやれることは限られていますし、荷主と積み地の人間が違う場合、いくら荷主に文句をいっても改善されないからです。今は携帯電話もありますし、いつでも連絡を取れますからね(いいんだかわるいんだか…)

 

というわけで、積み地で待機が発生した場合の方針について考えてみたいと思います。

 

長時間待機を荷主に連絡!

 

まずは兎にも角にも、荷主に連絡ですね。基本的には、30分以上は待機とする、的なことがあるわけですが、実際に30分で積めないんですけどーなんて文句は言えません。規定はともかく、実際に即した行動を取らなければ、煙たがられるのは当然ですよね。

 

私の中では、2時間が一つの目安かな?と思ってます。

 

しかしまぁ、これは積みに入った時間にもよりますから、おおよその目安ですね。例えば、私は昼の仕事をメインにやっていますが、17時に積み地に入るのと、15時に積み地に入るのとでは時間に対する感覚がだいぶ違いますよね?17時入ったのなら、19時に積めないと、

 

「待機させられてるんですけどー!」

 

と言いたくなりますが、15時に積みに入って17時になったとしても、

 

「まだ17時だしなー。待機してるけど、もうすこし様子を見るか」

 

となります。これは人間の感覚的部分ですから、相手も同じように思ってることが多いので、長時間待機だ!と騒いでもあまり響かないことが多いです。「もう少しまってよ」と言われるのが関の山かな?って感覚ですかね。

 

ですので、荷主への連絡は流石にこれは待ちすぎでしょ、と思った時という感覚的な物を頼りにするしかないかなぁー、というのが現代の稚拙なルールだと思います。

 

対応策を考えよう!

 

ここでいう対応策とは、この積めない状況をどうするか?という点です。おそらく大抵の配車マンは、

 

  1. 待機料を請求しなんとか積む
  2. 即刻キャンセル料をもらい帰らせる

 

の2パターンになるかと思います。しかし、どちらの場合も問題がありますよね。

 

1の場合は、本当に積み込みが今日中に終わるのか?という点。金で解決といっても、夕方に積み込みに入ったのに、積み終わったのが深夜の1時を回ってしまった、なんてことになってしまったら次の日の配送ができません。金をもらって対応するにしても、限度を設定する必要があるかと思います。

 

2の場合は、荷主から仕事をもらえなくなるリスクがあるということでしょうか。まぁ、長時間待機させられるような荷主から仕事なんてもらえなくなっても別にいいよ、というのもありますが、普段から付き合いのある荷主の場合はなかなか難しいでしょう。売り上げのウエイトを6、7割占める荷主で、そのうちの1件だけが長時間待機する得意先なり積み地なりだった場合、仕事をもらえなくなるリスクを背負って帰らせていいのか?という葛藤というのは配車マンにはあると思います。

 

というわけで、結局のところ現場的には1を選びつつ、最終的にどうしようもならなくなった場合に2を選択するというのが多いのかなと思います。

 

ここまで待ったんだから、というのもあり、1で解決するパターンが大半なわけですが…。

 

なんのしがらみもなければ2のパターン一択ですけどね。

 

すぐに解決される問題では無い…

 

地道な待機に対するクレームを続け、どうにかしてこの状況を解決したいわけですが、すぐに直る案件ではありません。

 

私も上司が変わるたびに、

 

「この長時間待機を改善しない得意先とは仕事をしない!」

 

と言われてきましたが、解消した試しがありません。

 

我々現場からすると、もう何年このことに対して荷主にクレームを入れてきたんだと思ってるんだよ、と呆れてるわけですよね。これは、今の物流現場が細分化したことにも問題があると思います。誰に何を言っても現場が動かなければ変わらないということです。

 

今の倉庫は何十社と荷主を抱えています。その一つの荷主が、

 

「長時間待機どうにかなりませんか?」

 

と言ったところで、他の荷主もいるので優遇は出来ません。

 

結局、長時間待機は野放しということになるのです。

 

自分の身は自分で守るべし!

 

私はこの件に関しては、自分の身は自分で守るしかない、と思ってます。基本的な方針としては、長時間待機が起こる積み地・納品先の仕事は受けない、というものです。

 

もちろん、絶対に契約上絶対に行かなければならない場合もあるかと思います。そういう場合でも、何時間待ったら帰る、何時間以上は待機料をもらう、という風に運賃をもらう形を取るべきです。間違っても、チャーターで対応するような行為はやめたほうがいいと思います。チャーターということは、金さえ払えばどうにかする、と受け取られかねないからです。

 

あくまでスタンスとしては行くけど本意では無い、というのを全面に押し出すべきです。

 

流石に毎回こういった帰る行為や待機料を請求することを繰り返せば、荷主もどうにかしないとまずいと考えるでしょう。そうまでしないと動けない荷主というのが、今の日本社会の企業というのが悲しいところですけどね。

 

なので、私は明日からも断固・ハマる場所にはできる限り乗務員を行かせないぞ!という心意気で配車をしようと思ってます。