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納品予約について MOVO

配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!

 

最近よく耳にするサービスMOVOをご存知ですか?私も最近知ったのですが、どうやら納品時間を予約できるシステムだそうです。

 

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MOVO(ムーボ)が変える未来

 

MOVOという名前を大きいセンターでよく聞くようになってきました。私が聞いたところによると、関東のイオンのセンターには導入されているようです。私も細かくはわからないのですが、どうやら前日に入庫する時間の予約をし、確定したらその時間に行くとすぐ降りるようなシステムのようですね。

 

movo.co.jp

 

他にもこのMOVO、色々なサービスを提供しているようですが、今回は入庫予約について言及してみます。

 

何度かこのブログでも言及していますが、入庫の際の待機時間というのは削減しなければならない必須項目です。これは、政府が決めた運送約款の改定に待機時間にたいして対価を払うことという文言が明記されたことから、早急に解決しなければならない倉庫側の問題点と言えます。

 

この予約システムが上手く機能すれば、待機時間という呪縛から逃れられる可能性が双方にとってあるんですね。

 

予約時間前の着車は待機にならない?

 

予約時間を策定するということは、その時間以外にはほぼ対応出来ないよ、ということですよね。つまり、予約時間よりも早くきて待機していた場合というのは、乗務員が勝手に早くきて待っているだけであり、待機時間にはならないはずだ!という理論が成立する可能性があるわけです。

 

実際問題、早く配送を終えたい乗務員が早朝からズラッと並ぶことによって、途中から来た乗務員が長時間待機になっているという点もあるわけです(キャパオーバーの荷受けしてるんだろ、っていうツッコミもありますが)。

 

無理なく荷受けができる時間に予約設定をしておけば、少なくとも長時間待機をする可能性はなくなるということですね。

 

ITとスマホを活用し、入場からバース誘導までを端末で

 

このMOVOの面白いところは、スマホで入庫管理ができるところです。位置情報や、予約状況を見ながら、LINEやSMSで何番バースに着車してくださいと指示が出せるらしいんですね。

 

初めて行く納品先とか、どうしたらいいかわからないこともありますから、こうやって勝手に誘導されて着車まで指示してくれるシステムというのはありがたいものです。

 

将来的には、複数センターでこの予約システムを稼働させ、効率よくセンター納品の誘導も出来そうな予感がします。どれだけMOVOが市場のパイを握れるかによりますが、広告もバンバン出してますし、乗務員や配車係・経営者層への勉強会なんかも頻繁に開催しているようなので、広告費への投資も惜しんでいない模様。

 

2、3年後が楽しみなサービスではあります。

 

現場が対応できるかが鍵

 

しかし、もちろん懸念事項もあります。

 

まず第一に物流業界の現場で働いている人というのはITに疎い人も多いです。私もよく、

 

「たろーさん、パソコンが壊れちゃったんだけど」

 

とか、

 

「エクセルでこうしたいんだけど、どうやるんだっけ?」

 

とか、結構聞かれます。だいたいパソコンは壊れてないし、エクセルのやり方も大したことない話だったりしますが…。

 

前職を退職する際に、システムの変更を行うというのでレビューに立ち会っていたのですが、おおよそ現場で対応出来るようなシステムではなかったので唖然とした記憶があります。辞める前にそれらの指摘をしておいたのですが、今現在どうなっているものやら…。リリース前に辞めてしまったので、そこは気がかりでしたねぇ。

 

そんな感じですから、現場はボタン一つで作業が終わるようなシステムであることが望ましいですね。

 

もう一つ、せっかくシステムを導入したのに使われないというパターン。

 

これはよくありがちがのですが、

 

「システムいれたって言っても、一応今まで通りでも出来るんだろ?じゃあ、別にいいや」

 

ってやつですね。

 

スマホを持ってない乗務員だっていますし、完全に普及させるには物流業界全体でどうにかするという意識が必要かなーと思います。

 

トラックにスマホ機能をくっつけちゃうのが一番早いとは思いますけどね、個人的には。

 

 

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