物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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今の配車マンの苦労は先代達のツケ?

配車係のたろーです!

 

仕事で苦労していますか?その苦労はもしかしたらあなたが仕事ができないからではなく、先代達が適当な仕事をしていたからかもしれませんよ。

 

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過積載に厳しくなった現代

 

私が2tトラックに乗ってたのがおおよそ2005年あたりでした。その当時先輩に言われたのが、

 

「積載は+200kgまでOKだから」

 

という謎のキーワードでした。

 

つまり、2t車なら2,200kgまでは積んでOK、4t車なら4,400kgまでOK、ということですね。

 

当時からとんでもない業界に入ってしまったなぁ、なんて思ってましたが、今でも割とこう言うこという人がいるんですよね。

 

コンプライアンスが厳しくなった昨今は、大手企業の仕事となると過積載はほぼ無くなってきました。しかし、物流会社以外からの仕事となると正直微妙な感じです。お願いした荷物がお願いされた車格に乗るかどうかするらよくわかってないお客さんもいますよね。

 

初めて聞くような仕事だと重量以外にも荷物の形状や才数を聞かないと怖くて仕事を受けられないですよね。

 

4t車には4,000kg積むことはできない

 

私が思う一番厄介な車両が4t車です。この4t車という言葉が厄介で、字面だけみれば4,000kg積めそうではないですか?

 

しかし、実際には4t車の積載は2,500kg〜3,000kgであることが多く、特に新しい車となると2,800kgくらいと考えておいた方がいいくらい積載量が少ないです。これはいわゆる平ボディの4t車をベースの車格として考えているから、箱でもウイングでも4tと呼んでいるんだと思います。平ボディの4t車は4,000kg積めますからねぇ。

 

では、これの何が問題なのかというと、物流会社の仕事がトンキロと呼ばれる運賃体系となってることが多いからです。

 

つまり重量を積んだら積んだ分だけ、その運んだ車両の売り上げになるという運賃なのです。

 

積めるだけ積ませてた過去

 

我々よりも上の配車係はその時代の生き残りが多いですから、4t車に4,000kg積むくらいのことは平気でやってきた人たちです。ですから、売上表を見た時に、

 

「この車随分売り上げが少ないな、荷物全然積んでないんじゃないか?」

 

と指摘してくるわけですね。

 

実際には、きちんと法定の積載一杯まで積んでいたとしてもです。なぜなら、彼らはその昔、違法行為を目一杯やって売り上げを稼いでいたわけですから。

 

そして謎の一割ルールです。4t車に4,400kg積ませてたらそりゃ売り上げはあがるっつーの。

 

そして悲惨なのが、荷主からもらう運賃もその基準で締結されていることが多いということです。つまり、4t車なら3,500kgくらいは積まないと採算が合わない料金になっているということです。

 

これではいくら効率のいい配車を組んだとしても利益なんて出るわけがありません。

 

大型で積めば…、といってもどこもかしこも大型で入れる納品先ばかりではありませんし、そもそも物量がまとまらなければ大型で運ぶメリットなんてないわけです。

 

これが、私が先代達のツケを払わされていると思ってしまう原因ですね。

 

荷主への運賃交渉くらいやってくれよ

 

その頃配車をやっていた人たちは、多くは昇進して管理職になっていることでしょう。

 

ですから、その人達は真っ先に運賃交渉を行うべきですよね。老害達のツケを若者達に払わせるのは如何なものかと。

 

ま、自分たちの代では違法行為までして稼いでいたなんて荷主にも言えないでしょうから、運賃交渉は困難を極めると思いますけどね。正直言って、自分たちがやってきたことなんだから、ケツも自分で拭いてくれないものかなと弱小配車係は思うのでした。