熱中症対策に取り組みたい
配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!
みなさんの会社は待機時のアイドリングストップってどうしてますか?
エアコン必須の世の中でアイドリングストップさせるのか?
ニュース番組を見ていると、しきりにアナウンサーの方が、
「暑いと感じていなくても、エアコンを28度設定にして点けてください」
と注意喚起しているのが目につきます。
これは家の中で熱中症になって倒れてれしまう高齢者が増えたことに起因するかと思われます。違うかもしれないけど。
では、トラックドライバーなどの乗務員の場合はどうなんでしょうか?これは私が注意深く聞いてないからかもしれませんが、一度も注意喚起しているのを聞いたことがありません。
「ガソリン節約のために窓を開けて走行している人もいますが、必ず窓を閉めてエアコンを使って走行してください」
こんなこと言ってるアナウンサーいました?
むしろ、
「環境に配慮して、駐車時はアイドリングを止めましょう」
というのは聞いたことがあるかな?くらいですね。
環境に配慮しろ、とはいうけれど
アイドリングをストップすることによってCO2を削減し、環境に配慮した経営・運営が出来るというのは理解できることです。確かにそれは正論ですし、環境省もその資料を提出しています。
参考:「アイドリング・ストップ運動」について
しかし、それにより人命が奪われるような事態になってしまえば、本末転倒ではないでしょうか?だいたいですね、環境に配慮してアイドリングストップしろ、と物流センターや運送会社の社長は言いますけど(運送会社はどちらかというと燃料費削減が目的化?)、なんでそんなに口すっぱく言うかわかりますか?
グリーン経営認証を取りたいからですよね?Gマークを取得したいからですよね?
我が社はグリーン経営認証ですから、Gマーク認証の会社ですから、と周りにアピールすることができるから、環境に配慮したことをしなければならないわけじゃないですか。これってどうなの?って思いません。
いや、会社としてそれを取得することによるメリットが多数あるって言うのはわかるし、知ってはいます。アイドリングストップなどの環境に関する条件をクリアするために、言わざるを得ないというのはわかるんです。
つまり、私が言いたいのは、この制度を設計しているところに問題があるのではないか?ということなんですよ。
制度運営基準を見直すべきでは?
環境に配慮して会社を運営することは大切だと思いますよ。むしろヨーロッパやアメリカなどの方がもっと厳しいという話だって聞きます(調べてないのでわかりませんが)。
会社が国の方針に従って運営をするのは当然だし、それによるメリットを享受できるのであれば積極的に進めるのは自然のことです。でしたら、今度は乗務員を守るための制度も作るべきなんだと思おいます。
物流センターの設営基準に、
- 納品バース以外に待機場所を必要十分用意すること
- アイドリングストップをしたあとの乗務員休憩所を設置すること
こんな条項を盛り込めばいいのでは?
とにかく物流センターというのは、納品台数に対して納品バースが少ないので滞留が起こるわけですからね。待機場所を用意するのは物流センターの仕事でしょう。
現状、自衛するしかない
さて、ウダウダと書いてきましたが、結局のところ何も変えられないわけで、だったら自衛するしかないという結論に至ります。
水分補給はもちろんのこと、充電で動く扇風機や、保冷剤などで体を冷やすのも必要でしょうか。
アイドリングを頑なに止めない、というのも手と言えば手なのですが、強硬にこれをやると荷下ろしをさせてもらえないという事態になる可能性もあります。揉め事を避けるために、乗務員の皆さんが直接文句を言うのではなく、配車係を通して荷主に文句を言わせるのが正しい戦略かと思います。
車の貸し借りを決定できるのは配車係ですからね。もし対応が悪ければ、私だったら、
「その仕事は乗務員が死ぬ可能性があるので出来ません」
と次回から断れますからねぇ…。
乗務員は待つのが仕事、と昔の人は言われていたと思いますが、今は社会問題になってるくらいですから、黙って待つよりは配車係に相談するのがいいかと思いますね。運賃交渉にも使えますからね、そういう情報って。言われなければ配車係は知らないままですから、是非とも報告してあげてくださいね。
昔こんな記事も書きました。