物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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ガラの悪い得意先について

乗務員は納品先を選べない、はず

 

配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!

 

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配車をしていると、乗務員から文句を言われることって日常茶飯事だと思います。

 

「こんな行程いけるか!」

 

「間に合うわけねーだろ!」

 

「なんで俺ばっかりキツイルートつけるんだ!」

 

等々。

 

しかし、その中でも特に対応が困るのが、

 

「あそこ怖いから行きたくないんですよねー」

 

という文句、というか意見?

 

乗務員に文句を言う得意先

 

もちろん、乗務員が悪い場合もありますので一概には言えませんが、とにかく誰を行かせてもクレームが来る得意先というのが、ある一定数存在しています。

 

これは、メーカーが現場をアウトソーシングする流れになってからさらに加速しているように感じていますが、中には昔ながらの倉庫運営をしている納品先(いわゆる問屋系?)にも存在しています。

 

これは私の例ですが、以前2t車で配送をしていた時に、

 

「たろー君、悪いんだけど今日からコース変更ね」

 

と、いつも回っていたコースから別のコースに変更になったと配車マンから言われたことがありました。

 

いつも通り回ってみると、ある得意先でめちゃくちゃ文句を言われたんですよね。

 

「この荷物はここに置くんじゃねぇ!」

 

「誰がここにトラック止めていいっていったんだ!」

 

「棚入れする時は、日付見て先入先出だろ!」

 

納品に行くたびに怒鳴られてました。それで気づきましたね、「あ、これは前の担当が逃げたんだな…」と…。

 

クレームを入れる乗務員

 

そんなだったので、さすがに私もまいってしまって、

 

「あのー、コース変更して欲しいんですけど」

 

と当時の配車係に意見しました。しかし、

 

「いや、もうあのコース回れる人がたろー君しかいないんだ!申し訳ないけど頑張って回ってくれ!」

 

と言われ、残念ながら私の意見は尊重してもらえませんでした。前の担当は変えてくれたのに、なんで私の場合は変えてくれないんだよ、とも思いましたが、配車係の悲痛な顔を見ると私もそれ以上言えなかったので、仕方なしにしばらくは我慢することを選びましたね。

 

つまり、何が言いたいかと言うと、やはり配車マンというのは言える人を選ぶと言うことです。クレームをあまり言って来ない人にはキツイ行程を組む傾向があり、怖めの乗務員にはなるべく文句を言われないコースを組み込む傾向がある。

 

これは配車に限らずそうだと思うので、まぁ仕方ないことなのかなとも思います。

 

私がここで問題にしたいのは、なぜそういう回りづらい得意先を組み込まざるを得ないのか?ということです。ようするに、全ての負担が乗務員や配車マンに来るのは納得がいかないんですよ。ここで糾弾されるべきなのは文句を言う乗務員でしょうか?行きたくないと言った乗務員でしょうか?無茶な配車を組んだ配車係でしょうか?

 

違いますよね。一番の元凶は、散々口うるさく言ってくる納品先です。

 

納品先に何も言えない営業

 

まぁそんなわけで、とりあえず営業に文句言って改善してもらってよ、と進言した乗務員のたろーですが、もちろんそれも叶うことなく。

 

「文句言って商品買ってもらえなくなったらどうするんだ」

 

というのが営業の言い分です。

 

しかし、乗務員がサジを投げて物を運ばなかったらそもそも商品が売れたところで届かないわけですから、自社でそれを負担するのは間違いですよね。

 

私が所属していたのは小さい問屋だったので、営業からしたら問屋なんて他にもいくらでもあるし、別の会社に乗り換えられえたら売り上げ自体がなくなってしまう!という危機感があったのでしょう。わからないでもないですが、あんたはどこの会社の人なの?って思ってしまいますよね。

 

だいたい、そういう得意先というのは、どこの乗務員に対しても同じような態度をとってるので、乗務員からの評判もすこぶる悪いことが多いです。待機中に別の乗務員と雑談すると、文句の言い合いで盛り上がるというのはよくある話。みんながみんな、同じような態度をとるようになれば、その得意先だって問題を重く考えるはずでしょう。

 

今は乗務員が足りてない状況です。今後ますます、付帯作業が付属するような納品は出来なくなってきます。それから動いても遅いんじゃないかなーと、いち配車マンは思うわけです。なんとか、このおかしい状況を営業さんには変えて欲しいものです。

 

最後に

 

一応補足ですが、件のガラの悪い納品先、実は2、3ヶ月納品してたら仲良くなってしまい、文句自体は言われなくなりました。

 

仕事を覚え、何をして欲しいのかを把握出来てからは、逆に先方も協力的になってくれ、

 

「あー、それはすぐ使うからそこに置いといていいよ」

 

とか、

 

「今車どかしてやるから、ここ(棚の近く)から納品していいぞ」

 

とか、まぁ作業自体は発生していましたが、お腹が痛くなるような精神的ストレスを感じることはなくなりましたね。みんながみんな、このような仕事の仕方ができるわけではありませんが、工夫次第ではなんとかできる仕事であることは確かです。

 

それでも棚入れはキツかったですけど(苦笑)