物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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とある取扱配車マンの1日

配車係の1日を公開

配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!

 

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今日も社内でコンビニ飯だ

 

物流業界の人以外(というか配車やってない人)からは配車マンがどんなスケジュールで動いてるのかわからないみたいなので、記事にしてみます。

 

需要があるかわかりませんが、気になりましたら読んでいってください。

 

配車係たろーの1日

 

たろーの会社は自社便10台、協力会社からの専属車両(自分の会社の車ではなく、たろーの会社を信頼してトラックと乗務員を預けてくれる会社の車。2つの会社からそれぞれ5台ずつ)10台を動かしている中規模の物流会社です。

 

だいたい地場10台、長距離10台くらいの配分で仕事をしています。

 

たろーの午前中

 

朝4時半起床。とりあえず会社のスマホを確認。着信無し。自社の乗務員からメールが1通。

 

「海老名SAで寝てるから時間になったら起こして」

 

長距離の車を運行させてると、夜中に問題が発覚して乗務員から電話やメールがきてることがある。毎朝起きがけの携帯チェックは欠かせないのだ。自分で起きてくれないかなぁとも思うが、起こしてくれメールがあったときは遅刻されても困るので起こすようにしている。

 

5時に自宅を出発。会社までは車で30分。5時半に会社に到着。既に何人か、自社の乗務員がトラックの点検を開始している。

 

「おはよーございます。点呼やりますよー」

 

事務所を開けながら乗務員に呼びかける。6時には点呼を終えた乗務員たちが続々と出発する。朝は忙しいので、長い世間話をすることはあまりない。体調のチェックだけ簡単にするのが日課だ。

 

午前9時。社長と事務員が出社。この辺りから周りの運送会社の配車マンたちも手が空き始めるので電話をし始める。

 

「明日うちの車が〇〇と××にいるけどなにか荷物情報ある?そっちは?そこなら〇〇〇行きの荷物なら持ってるけどやる?じゃあやっといて。運賃は〇〇万ね」

 

こんな電話をしながら、乗務員からの連絡も配車係に届きます。

 

「もしもし?積み完了?了解。安全運転で降ろし地に向かってね」

 

「降ろし完了?ありがとうございます!積み置きが〇〇からなんで移動お願いします。ちょっと遅くなってるんで高速使って向かってください」

 

経費になるので高速指示はなるべくしたくない。が、時間を過ぎると取ってくれない得意先もあるので、臨機応変に指示を出す。バラ積みで疲れてる乗務員にも高速指示を出したりする。

 

こんな感じで乗務員と周りの会社の配車係とやりとりで午前中が終わります。

 

たろーの昼

 

昼は会社でコンビニのパンや弁当をパクつくことが多い。

 

たまに外食に出かけるが、昼休みにも乗務員は報告電話してくるので、人によっては嫌味を言われる事もあるから、基本的には社内でメシを食うことになる。

 

「うちらは落ち着いてメシ食えないのに配車係はメシ食えるのね。いいご身分だ」

 

嫌味もあまり気にならなくなってきたが、言われて気持ちの良いものでもないので言われないような配慮をしているわけです。

 

たまーに、

 

「相手が昼休みで積めないんですけど」

 

という電話もくるが、もはやどうしようもないので、そういう仕事は午後一対応することとなる。

 

たろーの午後

 

午後になるとだいたい荷物が落ち着いてくるので手持ちの車に荷物を配車しはじめる。

 

Aさんはあそこにいるので、この当日を走らせて積み置き、Bさんは今日積む荷物の荷離れが悪いので明日は積み置きだけにしておこう、みたいな。

 

持ってる荷物を全て配車し終わったら、足りない荷物を探す。空車地が合わなくて手持ちの車で走れない荷物も売ることになる。

 

「明日〇〇で空車予定なんだけど何か当日ない?10時には空くけど、16時に××で積み置き持ってるからその間に走れる荷物ね。あと、××行きの荷物が空車地合わないんだけど、誰かできる人いる?もしくは交換して」

 

こんなやりとりをしつつ、乗務員の終了報告を受ける。

 

「積み上がりが遅くなったから帰り高速使って良い?」

 

こんな報告を受けるのも大体午後だ。

 

たろーの夕方

 

16時あたりになると、電話も落ち着いてくるので自社の運行用指示書と、協力会社用の指示書を作成する。この段階で決まってる車番も荷主に流しはじめる。

 

ちなみに、運送屋の車番というのは、運送会社名(看板とも言う)、車両番号4桁、乗務員名、携帯番号のセットのことを指すことが多い。

 

基本はFAXだ。パソコンが無い運送会社も多いので、まだまだ過去の通信手段が現役なのがこの業界。

 

協力会社に売った荷物の車番もリファックスで届くので、それも荷主に連絡する。これを忘れると、

 

「車番が通ってなくて積めないって言われてるんだけど」

 

と言う連絡が協力会社や傭車から来てしまうので注意が必要だ。

 

続々と帰ってくる自社便の点呼をやりつつ、翌日の運行指示書を渡して説明。自社便が全台帰ってくるまで続きます。

 

たろーの夜

 

「帰ってくるの20時くらい?了解です、待ってますよー」

 

納品先の状況次第で自社便の帰りが遅くなることも珍しいことではない。点呼のために配車係は日々残業です。

 

乗務員が帰ってくるまで明後日の仕事の確認と、明日の誘導の確認。受領書の確認と発送は事務員さんがやってくれてますが、事務員さんがいない会社の場合はそれも配車マンの仕事です。

 

「今日も家に帰れるの9時くらいだなぁ」

 

カップラーメンを一人すすりながら、ポツリと呟くのでした。

 

まとめ

 

取扱の仕事を自社と傭車で動かしている会社の一例を書いてみました。配車マンが一人しかいないと点呼も一人でやることになるので結構大変です。

 

簡単ですが物流会社の仕事の参考になれば幸いです。

 

物流センターの配車マンの1日ってのも今度書いてみましょうかねー。