簡単に薄めて配車しないように
配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!
コロナの影響で物量が極端に少ない状況が続いていますね。この状況で配車をする場合、どうすればいいのかを考えてみました。
荷物量が少なければ自社便なら休ませる
配車として考えなければならないのは当然会社に利益が出るかどうか?でありますので、もし仮に仕事がなければ思い切って車両を休ませる決断もしなければならないと思います。
というのも、考えなければならない費用というのが、
- 車両の原価(ローンやリース代、燃料代・高速代など)
- 乗務員の給料(日給月給の場合)
というのが主にかかるわけです。
仮に仕事が薄く、1日出勤して走らせても2万円くらいにしかならない場合、走った分だけ損してしまう可能性があります。
乗務員さんの生活があるのもわかりますが、会社のことを考えるならば休ませるのが正しい判断となります。
傭車を預かってる場合
では傭車を預かっている場合はどうでしょうか?これも相談ベースになりますが、休ませることが基本ベースになります。預かっている会社も同じような原価計算をしているはずなので、走らせると損してしまう可能性があるからです。
ただし、月平均で考えている会社もありますので、とりあえずなにかしら仕事があるなら走らせてくれ!という場合もありますのでそこは相談ですね。
なお、傭車を預かっている場合、最低保証を設けている場合もあります。1日5万払ってね、みたいな感じです。その場合は何がなんでも走らせなければ今度は自社が損してしまいますので、自社を休ませてでも傭車に運賃がつく仕事を振らなければならない場合もあります。
最低保証がつくかつかないかは正直その会社次第なのでなんとも言えませんし、どっちがスタンダードかも統計を取ってないのでわかりませんが、最低保証がついている方が普通なのかな?と思います。
なので、最低でも傭車を稼がせるくらいの仕事は配車マンとして取ってこないと会社にも協力会社にも面目が立たない感じというのは覚えておきましょう。
取扱の活用
自社荷物しか動かしてない会社の場合、自社荷物が動かない限り仕事がない状況に陥ります。このブログでも何度か言及していますが、やはり配車マンたるもの、取扱の仕事はやるべきだと思いますね。自社荷物がない時のリスクヘッジになりますし、何より物流業会の動向を知ることができるので、業務にもプラスに働きます。
自車についても、仮にローンが終わっていたりする車であれば、乗務員の給料と燃料代だけでも捻出出来れば休ませなくても良くなるわけですから、乗務員の生活を守る為に安い仕事でもやる意味があります。
いきなり取扱をやるのは難しいですが、今は求荷求車システムもありますし、そこから手を出すのが一番やりやすいかもしれません。
薄めて配車しちゃえ!となる前に…
なんでこんな記事を書いたかと言うと、大手物流会社とかでも結構、
「荷物少ないししょうがないよ」
と薄めて配車しているらしいというのを聞いたからです。
給料を払うため、自社や乗務員を薄い荷物で動かすもの確かにいいんですけど、それをすると同じセンターに何台も車が納品に行ってしまったりして、暇なのにセンターがめっちゃ混んでいるという状況になりかねません。待機する乗務員にも迷惑だし、納品を荷受けするセンターも迷惑でしょう。
やったことない業務に手を出すのは億劫だし怖いと思いますが、慣れると面白いものですよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。