契約解除される運送会社たち
配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!
新型コロナウイルスの影響がまだ尾を引いている昨今ですが、ここぞとばかりに値下げ交渉や車輌の打ち切りをしてくる荷主もいるのではないでしょうか?
私が聞いた話でも、運賃の安い業者に鞍替えされて定期荷物が無くなった、というのが何軒かありました。ちなみに私も来月から定期で入っていた仕事を1本切られてしまいました…。
仕事がないからしょうがない?
物流企業も会社ですので、利益をあげなければなりません。そうすると、必然的に売り上げが少なくなってくると原価を抑えるために傭車をお断りしなければならなくなることもあるでしょう。
新型コロナウイルスは、そういったお断りするのにかなり大きい理由づけになりますよね。断る側からしても、コロナの影響が酷すぎてどうにもならない、申し訳ないけど今月いっぱいで撤退でお願いします、というのは言いやすい。
しかしですね、本当にそれでいいのでしょうか?
繁忙期に助けた恩は忘れない
物流企業も会社であるならば、運送会社ももちろん会社です。仕事がなければ売り上げが上がらず、最終的には倒産することになる可能性だってあります。コロナのせいだからというのは理解できますが、だからと言ってはいわかりましたと納得できる話でもありませんよね。
特に繁忙期の忙しいときに荷主の要請で頑張ってトラックを入れていた会社からすれば、閑散期になったらこの仕打ちかよと怒りに震えるのは間違いないはず。そうなったら、次の繁忙期が来たときに助けてくれなくなってしまいます。
さきを見据えるならば、一時の痛みはお互いに堪えて、来る繁忙期に備えるために少しでも絆を残しておきたいなぁと、1配車マンとしては思っています。
運送会社側に問題はないの?
しかし、ここで一つ疑問があります。切られる運送会社側に問題が無いと言い切れるのか?ということです。
私も運送会社に助けていただいて仕事をしているのですが、通常時期はどうしても大人の事情で契約を切ることができない運送会社もいます。そういう会社に限って、文句が多かったりとか、お金に煩かったりするんですよね。
要するに、厄介者という感じです(自分たちは気づいてないことが多いでしょうが)。
そんなときに、こういう未曾有の危機は契約を解除するうってつけのタイミングと言えるわけです、残念ながら。
あなたの会社は心当たりありませんか?
助けてもらった恩は忘れてはいけない
とはいうものの、荷主側の物流企業というのは運送会社に助けてもらって仕事をしているのも事実。運賃払って仕事をしてもらっている、運賃をもらって仕事をしている、という点では本来は対等な関係のはず。
どうしても仕事をお願いする側の方がパワーバランス的には強くなりがちですが、少なくとも現場レベルではお互い様という感覚は持っていた方が、後々の仕事をする場面では自分のためになることは間違いありません。
配車は義理人情の世界です。不義理をすることだけはやめましょう。