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恐怖の事例!誤納品について考える

配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!

 

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配送において誤納品というのはどれだけ対策をしても起きてしまう物流事故なのではないかと思います。

 

先日お客さんと話していた時も、

 

「この前、○○(大手宅配業者)にお願いしていた配送なんだけど、全然違うセンターに誤仕分けで行っちゃったらしくて、時間指定間に合わないって連絡あってさー。仕方ないから赤帽使って取りに行ってもらったよ」

 

なんていうお話も聞いたところです。

誤配が重大なトラブルに

メーカーとやりとりをしていると、うちで起こした事故じゃなくても情報共有として事故事例が回ってくることがあります。私が聞いたかなり大きいトラブルに発展した事例としては、工場に間違った原料を納品してしまい、しかもそのままその原料を使って商品を作ってしまったというもの。

 

訴訟問題の大きなトラブルになったという話を聞いたことがあります。

 

厳密に考えれば誤配したあとの処理で何かが起きても、検品を対面で行い受領書をもらっていれば運送側の責任ではないはずですが、そもそも誤配をしなければこんなことにならなかった、という荷主側の主張もその通りではあり、泥沼化することが確定的と言えるでしょう。

 

どちらにせよ、誤配を絶対にしないという対策が運送側に必要なのは間違いありませんので、日々物流会社は改善に取り組んでいるわけです。

 

誤配の事例

私も色々な業界に精通しているわけではなく、食品とか飲料系しか知識がないので偏った事例になるかと思いますが、こんなことがありましたとか聞いたものを公開してみたいと思います。

 

工場への誤配

先ほども書きましたが、工場への原料の誤配がその昔ありました。

 

違う原料で商品を作ってしまったため、新商品ができてしまったという笑えない話をよく聞かされたことを覚えています。

 

工場の場合、原料を待っていて到着したものをそのまま使ってしまうというパターンも大いにあり得るので、こういう事故は起こりやすいのかな?と個人的には思ってます。まぁ、使う前にそもそもその原料があってるか確認するマニュアルは無いの?とも感じますが…。

 

いつも同じ原料しか使ってない工場とかだと、届くのは同じものという認識なのかもしれませんね。

 

問屋への誤配

これも上記の工場系と被るのですが、問屋へ誤配してしまった商品があり、その商品をそのまま工場へ届けてしまい商品事故に発展したケースもよく聞きます。

 

この場合、問屋というワンクッションがあるため、どこに責任の所在があるのかめちゃくちゃ難しくなるケースではあります。まぁ、普通に考えたら誤配の誤配した問屋が悪いだろということになるわけですが、メーカーとしても問屋と揉めることは商品を買ってくれなくなるリスクもあるので、慎重に対応をしなければならないわけで。

 

これも結構揉めるんですよねー。正直携わりたくない案件です…。

 

商品テレコでの誤配

上記はそもそもの持ち出しを間違えてるパターンですが、商品テレコで誤配というパターンも結構な頻度で起こります。

 

同じようなパッケージの容量違いや、成分違いでA店とB店の納品を間違えて行ってしまうというタイプ。

 

私は食品系でよく出会うのですが、食品系のセンターってバーコード検品が主流です。で、そのバーコードって何種類かあるんですけど、外装についているバーコードと商品についているバーコードって違うんですよね。検品中に、外装のバーコードじゃ通らないけど、中身のバーコードなら通るというパターンもたまにあってですね…。

 

外装バーコードで通らないから、商品バーコードで検品するか、と言って勝手に外装を開けちゃうセンターの人もいるんですよ。で、それが商品テレコだったためにもちろん中身でも通らず…。

 

外装を開けてしまっているため、商品テレコに気づいても実際に納品するべきだったセンターでは、開封済みの商品は受け取れないと伝票訂正になり、誤納品の事故として処理されてしまうというタイプの事故も。

 

品番と伝票をちゃんとチェックして納品すれば、防げる事故ではあるんですけどねぇ。商品に慣れた乗務員がやりがちな事故であるとも言えます。

 

誤配をどのように防ぐのか?

このように、誤配することによって後々に響く重大なトラブルが発生することが少なくありません。

 

誤配したくてする人はいないと思いますが、誤配が完全になくならないということを認識してどうやって防いでいくかを考えていかねばなりません。人の手が介する限りは、完全になくなることはないんですけど(機械を導入したって完全にはなくならないし)。

 

バーコードの活用によって、以前よりは格段に誤配や誤検品は減っています。しかし、そこから一歩踏み出て誤配をなくすにはもう少しITの進歩が必要なのかなーと個人的には思ってます。人間が出来ることはほぼやり尽くしたと言っていいんじゃないでしょうかね。

 

頭の良い人、何か良い案はありませんか?

 

個人的な誤配撲滅案

ちなみに、私が思う誤配撲滅のIT技術ですが…。

  • RFID
  • 画像認証

このどちらかかな?と思ってます。

 

ただ、RFIDは製造段階からやらなければ意味がないのでメーカーの負担に、画像認証は精度的な問題があってまだまだ実用的であるとは言えません。

 

コスト的には画像認証が一番なんですけどねー、カメラだけで済むし。人間の目で検品するよりも確実だし。BtoCだと画像認証だと厳しいかもしれませんが、BtoBだったらいけると思うんだよなー。どうなんでしょうか?