配車担当のたろーです!在庫管理やってますか??
在庫確認の種類。受払?全数?
以前勤めていたのが小さい問屋で、なおかつ最初は倉庫担当だったため、私も在庫管理をちょろっとやっていました。最初に私が在庫管理をしたのは、まだWMSなんて入ってない時代でしたので、帳票を印刷し、目視で在庫を確認してました。
在庫をとる上で、基本的な手法は、
- 受払帳票で在庫をとる
- 全数で在庫をとる
の二つです。受払とは、その日に動いた在庫に対しての在庫です。全数の在庫は主に棚卸と呼ばれていますね。棚卸は月末にやることが多いです。会社によっては半月に一度、もしくは一週間に一回ということもあるでしょう。受払在庫は普通は毎日確認するものです。
小さい問屋なんかは、受払ですら毎日確認してないことも多いんです。細かい商品を扱う問屋になればなるほど、受払とはいえ在庫をとるにはかなりの時間を費やすことになりますので、人件費と天秤にかけるととらなくていいか、となっているように見るのですが…。
在庫はあっていることが普通!
その最初の問屋で、おじいちゃんみたいな課長に在庫について言われたのが、
「在庫は合っていることが普通で、間違っていたら会社としての信用が失われる」
という教えでした。
「たとえ出荷ミスしても、在庫確認で発覚してお客さんに確認・発見できれば信用が失墜することは絶対にない」
ということも言ってましたね。まぁこれは、WMSというシステムがない時代の話ですから、多少アバウトなんでしょうけど、でも実際にこの考えって正しいのかなと私はいまでも思っています。
この会社はちゃんと毎日在庫を取っていて、信用できる会社だな、と思われたら問屋としては勝ちということだったんでしょう。ま、最終的に買収されてなくなってしまったのでうまく言っていたかどうかはわかりませんが(笑)。少なくとも、在庫管理の観点から言ったら問題はなかったのかと思っています。
これって、在庫管理のシステムを入れたから解決するような話ではないと思うのです。たしかに、在庫管理のシステムを入れれば、在庫を確認する時間も飛躍的に短くなります。しかし、在庫はあっていなければ倉庫として意味がないというマインドを持っていなければ、システムをいれたところで確認に身が入らないですよね。
システムはあくまで、それを補助する機能であって、扱う人間にその心構えがなければ意味がないのです。そういった意味では、最初の会社で教わったことは無駄ではなかったなと今なら思います。
まとめ
倉庫は在庫があっていて当たり前。そのマインドを身につけて行くことが、倉庫業としての最初のポイントです。
WMS等のシステムを入れれば在庫管理はバッチリ、というのは幻想で、あくまでそれを使う側の心構え次第、というのが私が考える在庫管理のポイントです。経営者はやたらとシステム入れたがりますが、それだけでは意味がないといことを覚えておきましょう。