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回収物がある仕事。きちんと回収して信頼を勝ち取ろう!

配車担当のたろーです!回収物がある仕事に遭遇したことありますか?

 

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回収しなければならない荷物たち

 

小さい車での配送がメインの仕事の場合、あまり回収物というものには縁がないかもしれません。しかし、4t、10tといった比較的大きいトラックでの仕事になると、結構回収物というのが付いて回るんですね。

 

代表的なものがパレットです。

 

工場とか倉庫から荷物を積む場合、パレットに積みつけていることが多いです。重量物をバラ積みするというのはあまり現実的ではありませんから、パレットのまま積んでそのまま置いてくるパターンが、今は主流となっています。

 

で、このパレットというのは荷主が作ってたりするんですね。なので、基本的には荷主の所有物ということです。要するに、回収しないと損してしまうということなのです。バラ降ろしして残ったパレットを持って帰る、というパターンもありますが、通常は前回納品した分がはけたパレットを回収してくるというのが通常でしょう。

 

また、スーパーなどに納品する際のカゴ台車なんかも、納品したら前回納品に使ったカゴ台車を回収したりしますね。

 

他にも、メーカーの仕事だったりすると、返品の引き取りだったり、納品時に予定外だった商品の持戻りだったりが発生することもあります。

 

この回収物というのが厄介だよね、というのが今回のお話です。

 

回収すると邪魔になる回収物たち

 

前の記事でも書いてますが、配送の仕事というのは、

 

  • 積みおき → 当日
  • 当日   → 積みおき

 

みたいな感じで行程を組むことが多いですね。

 

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自社の荷物を運ぶ仕事しかしないという会社なら、必ず自分の会社に戻って積み込みなりをするので、回収物がでても問題ないのですが、上記のような運行をメインとしているいわゆるフリーの車両だったりすると、回収物があることによって次の仕事ができなくなってしまう可能性があります。

 

運送の仕事というのは、一応運行が終われば荷台には物が残らない、というのが暗黙のルールになっています。

 

ですから、誠実な配車担当というのは、

 

「この仕事、回収がついちゃうんですよ」

 

というのを伝えなければならないわけですね。これは本当に信頼を失うので本当に気をつけたほうがいいです。

 

しかし、荷主から直で仕事を受けた場合、パレットを回収するとか、返品を取ってきてくれとか、そういう条件をナチュラルに忘れてたり知らなかったりする可能性があります。

 

感のいい配車マン、もしくはベテランの配車マンはその辺をピーンと感じることがありますので、

 

「その仕事回収物あるんじゃない?」

 

とか聞けたりするのですね。まぁこれは経験だったりも関係するので新人配車マンにはなかなか厳しいところがあるかもしれませんが。

 

パレ積みバラ降ろし、なんて仕事も気をつけたほうがいい案件です。

 

「バラ降ろししたあとのパレットどうするの?」

 

これはきちんと確認しておきましょうね(置いてきていいよ、というのが通常のやりとりですね)。

 

回収物とどう付き合う?

 

こんな感じで回収物というのはデメリットしか生み出さない代物なので、通常は敬遠されます。特に次の荷物を持っている場合、行程がめちゃくちゃよくてやりたくても泣く泣くスルーせざるを得ない場合も多いでしょう。

 

ダメ元で回収できないけどやりたい、ということは伝えてもいいでしょうけどね。

 

しかしながら、この回収物というのは荷主からすると必ず回収しなければならないもので、それを黙認するわけにもいきません。ですから、逆に言うと回収をやってくれる配車マンというのは仕事を回してくれるチャンスをつかめるか可能性もあると言うことです。

 

どうしても自分の仕事が忙しくて手一杯の時に断るのは仕方ありません。相手も人間ですから汲み取ってくれるでしょう。しかし、暇な時の回収くらい手伝ってあげる度量を持つことって配車マンとしてはかなり重要なことだと私は思います。

 

私も回収物が出てしまう仕事を持っているので、相手が回収しなければならないといおう立ち場もよくわかります。なるべく協力してあげることで、次の時には助けてもらえるというのがギブアンドテイクなのです。ギブアンドテイクが冷徹なものだと思わず、人間関係と仕事を円滑に進めるのに必要なものだと思っていただきたいものですね。

 

最後に

 

次の仕事ができなくなるから回収したくない、というのもわかるのですが、ではどうやったら回収物を持ちながら次の仕事ができるのか?を考えるのも別の方策としてはありです。

 

例えば、パレットだったら下に引けば次の荷物を積めることもあります。自分の会社の拠点が近くにあれば、一旦降ろしてから罪地に向かうことも可能ですね。臨機応変に仕事ができるようになれば、一流の配車マンということです。