物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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乗務員から配車マンになるのをオススメしない理由

配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!

 

物流業界にいると、配車係ってめちゃくちゃ人気がないポジションなので、割と人手不足感があります。運送会社の配車マンが辞めるとなると、誰か代わりの配車マンを採用しないといけないわけですが、そんなに都合よく配車マンが面接に来るとも限らないので、大体内部昇格で配車係が誕生することが多いわけですが…。

 

これが思った以上にうまくいかないんですよねー。

 

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配車係になりたくない…

 

乗務員から配車係へ

 

運送会社社長の考え方としては、配送もやってたし現状の運送の状況についても詳しいだろうということで乗務員を配車担当に昇格させることが多いわけですが、本人にやる気がない場合は失敗に終わる可能性が多い。

 

というのも、配車係の難しいところって人間関係なんですよね。これで精神やられてやめていく人が多いので、よほどタフか何も気にしない人か世渡り上手じゃないとやっていけないポジションなんですよ。

 

急に知らない会社に電話して仕事を取ってみろと言われても難しいと感じる人が大半じゃないかと思います。また、荷主に対してもそうでですが、乗務員に対しても指示を出さないといけませんよね。今まで自分で走ってきた分、どの仕事が大変な仕事か、どの仕事が嫌な仕事か、全て把握出来ているはず。その仕事を乗務員にやってもらわなければならない。これはかなりのストレスを感じると思います。

 

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荷主との交渉

 

別の問題もあります。

 

例えば、荷主からもらった仕事で待機が発生したとしましょう。乗務員の立場であれば、次の積み地まで高速で行かないと間に合わないから高速乗るからね、とかその日の運行をどうしたらいいかという立場で考えて行動していましたよね。しかし、配車係になるとそれ以上に運賃交渉まで行わねばなりません。

 

「待機が発生して次の運行が間に合わないので高速代ください」

 

正当な請求ではありますが、荷主に運賃外でお金を請求するのって慣れてないと勇気がいるんですよね。あらかじめそういう契約になっていればいいのですが、待機料とか高速代ってその場その場での交渉になることが多いので言い値が大半です。高速代は実費だとしても、待機料っていくら請求できるのか?なかなか判断が難しいのではないでしょうか。

 

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協力会社との交渉

 

自車の場合なら、どっかで辻褄を合わせることもできますが、仮に仕事を協力会社にお願いして待機が発生した場合、今度は協力会社から待機料の交渉が始まります。

 

  1. 協力会社から待機料を言われる
  2. 荷主に待機料を請求する
  3. 荷主から貰えた待機料を協力会社に支払う

 

という板挟み状態になるわけですね。正直、こんなん最初は恐怖でしかないと思います。仮に荷主から待機料がもらえなかった場合、もしくは貰えても協力会社の請求額に届かない場合、赤切って支払う必要も出てくるわけですから。

 

手広く配車を手掛けてる会社の配車マンは大変ですよね。逆に、自車だけしか動かしてなければ、この辺のストレスはないので、まだ気は楽かもしれません。

 

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配車担当を希望するなら抱え込まないこと

 

止むに止まれず配車係になってしまった場合は、いい意味で適当に仕事をして抱え込まないことが大事です。もちろん、配車係の売り上げが会社の存続に直結しますので、ずっと適当なままではまずいですが、正常化するまではある程度仕方ないでしょう。乗務員を配車係に昇格してしまう会社の都合もあるでしょうからね。

 

私個人的な考えとしては、配車マンは乗務員とは別に雇って仲間関係からは外しておく方がいいと思ってます。配車係は別の業界出身でもいいです。同じ物流という業種ですが、乗務員と配車って仕事内容が全くの別物ですから業界に縛られる必要はないんですよね。もちろん物流の知識はあるに越した事ないですが…。

 

人間関係に疲れて一人になりたいからと乗務員になったという人も多いはず。なのに、配車係になったらまた人間関係で疲れる羽目になります。どうしようもなく配車係にならされてしまう場合以外は、乗務員は配車係にならない方がいいんじゃないかなーと個人的には思います。