配車担当のたろーです!遅延ってそんなに悪いことですか?
仕事に時間の指定はつきもの
配送というのは、基本的には時間が決められていて、その範囲の中でお届けするのが基本ですよね。取扱の仕事で、仕事を振る時も、
「朝9時に積み地に入ってください」
とか、
「何時に積みに行ってもいいんだけど、15時までには必ず届けてください」
とか時間の指定をしてお願いするわけです。逆に、仕事を受ける時も、
「何時までに届けるんですか?」
というのは必ず確認するポイントであることは言うまでもありません。
時間に遅れてクレーム。乗務員は大変だ
いろいろなことが起こって、配送時間に遅れてしまうと、激しいクレームが待ってる場合があります。
特に物流センターへの納品の場合、システム上で仕事を区切られてしまい、最悪持戻りというパターンも発生します。やむを得ない事情がある場合は、再配料金をもらって翌日配送することもありますが、単純に配車失敗している場合はタダ働きの可能性も。世知辛いです。
どちらにしろ次の日に予定していた仕事もできなくなる可能性があるので、配車マンは、遅延に対する感度を上げておくことが必要ですね。
なによりも、納品時間に遅れて現場で激しくクレームを言われるのは乗務員なのです。やむを得ない場合を除き、乗務員への配慮もお忘れなく、です。
届けられないのは配車のせい?
さて、では遅延が発生してしまうのはなぜなのでしょうか?これは配車マンのせいのときもあり、そうでないときもある、というのが実情です。
というのも、経験が少なくてどうやっても間に合わない荷組をしてしまうことって、新人配車マンならあると思うのです。それはもう、完全に配車マンが悪いということになります。
しかし、配車担当やってれば経験することですが、この行程どう考えても間に合わないだろ、って案件が来ることがありますよね。どうしても断れない仕事。絶対的な荷主からの依頼であれば、首を縦に振らざるを得ません。
配車マンは断腸の思いで乗務員の誰かに仕事をふるのです。
そんな時は遅延することがわかりきってますので、荷主に対して要望を出すことができます。
「届けさせるからクレーム言われないようにしといてくれ」
とね。
この場合は、あまりクレームを言われることは少ないです。荷主もセンターもチョンボしてる部分があるので、よく届けてくれた、という感じになることが多いです。感覚的に。
なので、これらの場合、まだ納得できるんですよ、配車マンも乗務員も。ですが、遅延に対して納得できないクレームもあります。
それが、待機時間が発生したことによる遅延です。
付帯作業や現場の人数を減らして利益を得る物流センター
大きなセンターでは、いろいろな荷物を荷受して管理しています。倉庫は通常、保管した荷物に対してフィーをもらうシステムで運営しています。
なので、荷物を入れれば入れるほど儲かるのです。たとえキャパを超えてたとしても儲かるとすれば、荷物をどんどん入れますよね?
キャパオーバーした倉庫は、荷受機能もパンクします。荷受しても格納するところがないわけですから、入庫もストップしてしまうわけですね。
結果として、2、3件納品先を持っていた乗務員は次の納品に遅延してしまうというわけです。はたして、これは配車マンの荷組のせいと言えるのでしょうか?
もちろん、必ずハマる得意先というのはあるので、それを見越した荷組も必要でしょう。しかし、それは本当に正しいことなのでしょうか?同じ方面で荷組をするのは積載効率やルート効率上も正しいですし、効率化をして利益を取るのが配車マンの荷組のはずです。
それができない時点で、利益が取れない構造になってると思いませんか?遅延なく荷物を荷受するのが倉庫業の役目だと思いませんか?
時間内に荷物を届けられないのは確かに心苦しいことですが、それを全て運送会社側になすりつけられてはたまったものではありません。おかしい慣習には断固として戦うべきなのです。荷主の強さもあるのでなかなか難しいことですけどね。
ただ、戦わない限りは現状は全く変わりません。是非とも、配車マンの皆様には一緒に戦ってほしいものです。
長時間待機させるあのセンターとか、あのセンターとか、あのセンターとか!!!
まとめ
今回は遅延に対する考えを私なりに書いてみました。あくまでも、配車担当の視点からの考えですから、倉庫側からしたらちょっと違う視点があるのかもしれません。
しかし、待機させていることに対して、あまりにも倉庫側は罪の意識が無いように感じているのも、配車マンの立場をわかっていただきたいですよね。
明日もハマる得意先へ配車完了です!乗務員と荷主からのクレームが怖いっす(笑)