物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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物流業界からFAXがなくならない理由

FAXを極力減らしたい、けど…

配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!

 

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物流の仕事をやっていて不思議なのことの一つにいまだにFAXを使い続けていることがあげられるかと思います。私も乗務員から配車になったときに、なんでこんなに紙がいっぱいあるんだろう?って不思議だったんですね。

 

じゃあまずはこのFAX文化を無くしていこう!と思ってはいたんですが…諦めました。私一人の力では到底無理だったからです…。

 

依頼は全てFAXという事実

 

取扱の仕事をしているとFAXでの対応から逃れることができません。

 

「後で指示書送りますね」

 

これはもちろんFAXで送りますね、という意味です。業務の効率を考えたら、机の前でできるようにメールで依頼書をもらい、それをやってもらう相手に転送する方がはるかに楽です。しかし、私もこのブログで再三書いてますが、物流業界はIT文化からかなり遅れていますので、そもそもメールで依頼書を受け取るということに慣れていません。

 

「メールだと(見てないから)見逃す可能せもあるし、印刷しなきゃならないからFAXの方が楽」

 

とはその昔、メールで送っていいですか?と聞いた運送会社が答えてくれたお言葉です。

 

IT出身者からすると、履歴もの残るし、メールの方が何かと便利なんだけどなーと思うところなんですけどねぇ。

 

高齢化もITへの変化を拒む理由

 

よく言われているように、運送会社は若い人があまり入ってこないので高齢の人が多い傾向にあります。特に物流の規制緩和の際に立ち上がった会社が2代目もおらず、初代の社長がそのまま続けている会社などは60代社長なんかも珍しくない。

 

新しい文化に慣れるのが難しい年代ですから、今からIT化って言ってもなあという感じで現状維持を選択するパターンが多いのではないでしょうか。

 

若い年代のドライバーは、iPadなんかを駆使していて、

 

「指示書はLINEでもらえますか?」

 

なんて言ってくるので、おぉ新世代はこれだよな!と心震えたものです。

 

ただ、そのLINEで送るための指示書は私がスマホのカメラで撮った写真というアナログなのが悲哀を誘いますけど(笑)

 

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配車マンと乗務員の年齢

 

じゃあ、配車マンを若返らせて新たな文化を取り入れよう!と思っても、結局乗務員の年齢がそのままだと、新しい文化をめんどくさがる層とぶつかることになりますので、結局現状維持という方向になりがちです。

 

結局、数の上でも配車係より乗務員の方が多いので、多数の意見を受け入れざるをえないわけです。

 

こいつはLINEで受け取れるからLINEで送ろう、この人は紙ベースの方がいいって言ってたから紙の指示書を用意して、みたいになるとめんどくさいので、結局全員紙ベースの依頼書になるというのがお決まりのパターン。

 

若者同士で立ち上げた会社なら、おそらくこういうことはないんでしょうけど。今は免許の関係でなかなか若者だけで独立もできませんし、いつまで経っても物流業会のIT化ってのは進まないんじゃないかなーと思っています。

 

鍵は大手の利権

 

じゃあどうすればIT化が急速に進むのか?と考えると、結局のところ大手物流会社が国と結託して利権を貪った時ではないか?というのが妥当な線じゃないかと思っています。

 

言い方は悪いですけど、やはり物流関係のIT化に対して大型の予算が組まれ、助成金なり導入補助金なりを促進することによって、IT化が進むのではないかと。大きいお金が動くところに企業は集まり、新たな文化が生まれるわけですからね。

 

それを機に大手と付き合ってる運送会社が設備投資をしなければならなくなり、末端まで文化が広がっていくという感じです。

 

直近で言えばそれこそホワイト物流宣言の中で、IT化の促進の中に組み込んでしまえばいいんですけどね。ただ、こちらの宣言には特に予算が組まれてないので、そこまでの実行力はないのかなーと思います。せっかく政府主導なのにねぇ。

 

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私は私でとりあえず身近な乗務員からLINE指示するところから始めてみます笑