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納品荷物間違いの誤配はどうやって減らす?

配車マンたろーです!

 

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今日は前回に続きまして、配車マンにとっての誤配について書いていきます。今回は、納品するものを間違えてしまう誤配です。

 

 

 

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逆説的な話ですが、納品するものを間違えてしまう、というのも納品先間違いという誤配ではあります。ですので補足しますと、伝票に書いてあるお宅・店に辿り着いてはいるが、本来納品するべきではない荷物を納品してしまうことを今回の、納品する荷物を間違えてしまう誤配と定義してみます。

 

納品荷物の間違いはなぜ起こる?

 

一般的な物流センターから、問屋などの大口のセンターに納品する場合について書いてみます。

 

乗務員は積み地に赴き、行き先を告げて持っていく荷物を教えてもらいます。通常、積み地にも検品リストというものがあり、持っていく荷物に間違いがないか検品をしてから、積みやすいように荷造りをし、荷台に積み込みます。

 

降ろし地は基本的に伝票に住所が書いてあるので、住所通りの場所に向かい、納品先の名前がかいてあるセンターに着車し、受付を済ませます。倉庫の人に検品をしてもらい、問題がなければ納品伝票に受領印をもらい、納品完了となります。

 

かなり丁寧に書きましたが、この行動の中の何かを端折ると、納品荷物を間違える誤配となる可能性があります。わかりますか?

 

・積み地での検品

・降ろし地での検品

 

そう、検品をしない・出来ないというのが、荷物を納品間違いしてしまう重大なポイントとなるのです。

 

そもそもなぜ検品するのか?

 

私も最初はなぜ乗務員が検品をしなければならないのか?と疑問を持っていました。間違いなく出荷をし、荷物をトラックに乗せるまでは倉庫の仕事ではないのか?とね。

 

しかしながら、乗務員の仕事というのは与えられた荷物を問題を起こさずに無事に届け先に納品することですよね。では、その荷物が本当に預かるべき荷物だったのか?積む時に確認するのは当然のことではないでしょうか?

 

また、降ろした時も、間違いなく積んできた荷物をおろしたのか?先方の倉庫の検品者と一緒に検品することで、それが確認できるのです。そうそうないとは思いますが、仮に、積んできた荷物をちょろまかして持っていってしまう倉庫の方がいたとして、検品を相手に任せっきりにしていたらおかしなことにならないでしょうか?

 

乗務員は荷物を運ぶプロです。プロならば、仕事に責任を持つことは当然です。検品をちゃんと行い、受領印までもらって初めて、仕事が完了なのです。

 

検品を指示するのは配車マンの仕事

 

さて、では荷物を運ぶプロである乗務員は、ちゃんと検品するでしょうか?これはイエスでもありノーでもあると言えます。というのも、正直言って乗務員は手を抜く人が多いからです。

 

これは特に感じるのは取り扱いの仕事をしていて、傭車で手配した車に多く見受けられます。しっかりした会社ももちろんありますが、ただ運ぶだけなんで、という乗務員もかなりの割合で存在しています。そして、大抵誤配などの事故を起こすのは後者のタイプの乗務員と言えます。

 

ですので、乗務員から電話がかかってきて、

 

「〜から〜までの荷物の件で電話しました」

 

と誘導のお願いが来た時に、必ずこちらの要望を詳しく説明しなければなりません。誤配が起きてしまったら、大変なのは配車マンなのです。問題があったときにケツを拭くのは仕方ありませんが、起こらなくてもいい事故は起こさないようにする方がいいに決まってますよね。

 

「ここに積みにいくと、検品リストを渡されるので、必ず品番と検品リストをチェックして、検品リストに上からチェックを入れていってくださいね」

 

「荷物を降ろす時は、倉庫の方と一緒に検品してくださいね。検品する前に倉庫の中に持って行かれないようにしてくださいね」

 

「受領印をもらう前に事件が起きてしまったら、乗務員さんの責任になってしまう可能性がありますから、検品だけはしっかりお願いしますね」

 

誘導でここまで言っているでしょうか?めんどくさい気持ちはわかりますが、言って事故が減るんだったら儲け物だと思いませんか?

 

 

まとめ:結局誘導は事故を減らす近道

 

前回の記事でも書きましたが、結局は誘導にいかに手間暇をかけて行うかが、事故を減らす唯一の手段といっても過言ではありません。これは人間が乗務員でやっている限り、なくなることのない仕事だと思って間違いありません。

 

個人的には早く自動運転・自動倉庫が普及して、このような手間暇がなくなってほしいなと思っています。ロボットなら文句も言わないし…。乗務員ってやっぱり、文句が多いんですよね…。

 

と、ともかく、文句に負けずに、きちんと誘導して事故を減らしていきましょう。