物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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物流企業の配車担当、年収はいくらくらい?

配車担当のたろーです!配車マンの給料ってどれくらいなのでしょうか?

 

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配車担当は年収400万〜の求人が多い

 

最近の求人を見ていると、だいたい最初は400万くらいからと書かれていることが多いようです。一昔前に比べると、若干給与水準は高くなっているようにも見えますが、他の業界に比べるとやっぱりちょっと見劣りしてしまう部分があるかと思います。

 

というのも、額面の金額は確かにそこそこの見栄えなのですが、休みが異常に少ない水準であることが多いのです。下は年間休日95日とか…。120日以上年間休日がある物流会社というのはあまりみかけません。大手でも110日とか、それくらいです。

 

これは、結局物流というのは365日動いていることが多いわけで、余剰人数を抱えられない企業は休みを少なくして人を雇うしかないということなのだと思います。働き改革なんて政府は掲げてますが、まだまだ人海戦術の業界ですのでそこまで浸透していきません。

 

とくに配車担当は、車を手配してなんぼです。とりあえず運行したら終わり(というわけでもない場合もありますが)の乗務員と違い、荷主と運ぶ運ばないの戦いをしなければならないので、精神的にも疲弊しがちですよね。

 

また、配車担当は昇給もあまりない傾向が強いです。大手企業は年々ベースアップがありますが、小さい運送会社などは入った時の給料からほぼ変わらないなんてのがザラにあります。また、相手都合で仕事が左右されるため、定時で仕事が終わることもあまりなく、車番待ちや依頼書待ちで残業になることも…。

 

というわけで、ちょっとどんなもんなのか、転職サイトで有名な転職会議で年収や条件なんかを調べて見ました。2018/05での結果ですので、参考程度に見てくださいね。なお、発表されている内容はかなり幅があるので、提示されている中央値を撮って見たいと思います。

 

共同物流株式会社

月給19万円〜29万6000円

☆年間休日124日☆

◆賞与年2回

推定年収:390万

 

株式会社ホームロジスティクス(ニトリの子会社ですね)

【年収】
400万円〜600万円

休日日数115日

推定年収:500万

 

和新ロジスティクス

【予定年収】
300万円〜400万円(残業手当:有)

休日日数110日

推定年収:350万

 

株式会社ワールドサプライ

リーダー職:416万円/44歳(経験5年)/月給32万円
一般職:300万円/25歳(経験2年)/月給23万円

◆週休2日制(曜日はシフトによる)

休日日数は公表されてませんが、完全週休二日ではないので110日程度だと思われます。

推定年収:350万

 

篠崎運輸株式会社

月給25万円以上

賞与:年2回

■日曜・祝日・その他月2回※社内カレンダーによる

休日日数は公表されていませんが、日・祝+月2回休みですと、おそらく100日程度だと思われます。

推定年収:400万

 

と、まぁキリがないのでこの辺にしておきますが、なんとなく400万弱くらいに収まりそうなのが配車担当の年収なのかな?といった印象です。

 

ただ、転職を考えている際に、年収だけで考えるのはあまりいただけません。例えば、上記の5社を比較した場合、ニトリの子会社のホームロジスティクスが年収ベースだと条件が良いように思いますが、年間休日が115日となっており、物流業界以外ではスタンダードな120日の年間休日に届いてません。簡単に計算すると、1日1万円の日給と換算すれば5万円損していることになります。

 

もっというと、年間休日120日の会社員が5日休日出勤すると、1.25倍の割増賃金が発生しますので、62,500円の損をしていることになるのです。まぁそれを差し引いても年収500万はなかなかの高給取りだとは思いますけどね。

 

ですので、逆にいうと年収400万でも年間休日が100日程度しかない篠崎運輸は時給がかなり低いということになります。その辺も踏まえて会社選択をしたほうがいいと個人的には思います。

 

物流配車マンで年収600万は可能?

大手企業では、年収600万越えというのも中にはいらっしゃるようです。しかしながら、年収600万を超えているような人は、物流会社において配車マンをやっているようには見えません。職責者に任命されていることが多く、業務を担ってないことがほとんどではないでしょうか?

 

実のところ、企業に勤めている配車マンよりも、小さい運送会社の配車マンの方が給料をもらっている例もなかにはあります。確固たる荷主がいて、その仕事に十二分に答えられるような配車マンであれば、会社もみすみす逃すわけにはいかないので、それなりの給料を支払っている場合があるようです。

 

大きな会社であればあるほど、こういったことは少なくなります。会社の給料規定に反するような給与払いはできないわけですからね。

 

ですので、その会社のトップ配車マンになったとしても、600万以上の年収を目指すのはなかなか難しいと思った方がいいでしょう。逆に小さい会社ならば、やり方次第で600万以上を目指すことは十分可能だと思います。

 

まとめ

当たり前の話ですが、年収を上げるにはその会社で上に行く以外方法がありません。これだけ頑張っているのに給料が上がらない、というのは会社という仕組みを理解していないと言わざるを得ません。結局のところ、会社のためにどう頑張っているかが評価されて上に上がるポイントなのです。

 

そういう会社の仕組みになれないのならば、独立して自分で会社を起こすのが一番手っ取り早いと思います。ベースの荷主さえ見つければ、会社の1配車マンよりはぜんぜん手取りを多くすることは可能だと思いますよ。

 

年収をあげるには、良い運送会社・物流会社を見抜く目が必要ですね。

 

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