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12月の物量の凄まじさ!来年の教訓にしよう!

配車係のたろーです!

 

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12月も最終週に入り、物量もピークに差し掛かりつつありますね!納品先も大混雑でいつも通り荷下ろしができなかったり、積み地でも物量が溢れかえっていて積み込みが開始できなかったりと散々たる報告が上がってきています。

 


一方で上記でもツイートしましたが、長距離に関しては今年の配送の終わりが見えてきた兆しが見て取れます。地場配送はもう少しだけピークが続きますが、長距離を終えて最後地場走る車も出てきますので、多少地場の物量にも対応できるようになるのかなーと楽観視しておりますがどうでしょうかね?

 

 

 

繁忙期を乗り切る為に

 

今年はみなさんはうまく荷主からの仕事を捌ききれたのでしょうか?私が働いている営業所は、トラブルはあるもののなんとか最後の配送まで無事に終えることが出来そうです。

 

しかしながら、おそらく全てを運びきれない会社というのもあるでしょう。もちろん事業規模にもよりますから、どうやったって物理的に無理ということもあるかと思います。しかし、あとちょっとの工夫で乗り切れたのに!という物流会社や運送会社は来年どうやって改善していくかを考える必要がありますよね。

 

たいした役に立たないかもしれませんが、配車の観点から私が思ったことを書いてみたいと思いますね。

 

閑散期に集車!集車!集車!



結局のところ、荷物を運べるかどうかは動かせる車をいかにもっているかで決まってきます。これは、傭車もそうですが、フリーの車をいかに使うかというのはあまり繁忙期対策にはならないと思いましょう。

 

フリーの車というのは、2パターンあります。

 

  1. 運送会社がフリーで運行し収益を上げている
  2. 繁忙期対策のために多く車を抱えているので閑散期はフリーで売り上げを稼いでいる

 

1の会社の場合は金でどうとでも動く部類の会社ですから、繁忙期も金で動いてもらうために閑散期も繋いでおくのは悪くない手段です。

 

しかし、2の場合はどうでしょうか?結局繁忙期になると自社の荷物を運ぶことになってしまい、閑散期に使ってもあまり繁忙期対策になりません。

 

集車対策として運送会社と閑散期に付き合うならば、1の会社ということになりますね。金で動く会社のストックを増やしておくのは繁忙期対策として最後の1台を絞り出すのに有効です。

 

他にも、物流会社近くの運送会社には声をかけ、囲っておくことは重要です。運行時間や拘束時間にうるさくなってきている昨今では、積み地が近いというのはかなり有用な武器となります。宵積みしてから1時間かけて帰るよりは、10分で帰れる会社のお世話になりたいというのは当然でしょう。

 

宵積みできなかった場合も、朝積みで近ければあまり早く出かける必要もありません。配車係も朝早く出勤する必要がなくなりますし、メリットは多いと思います。会社の格にこだわらず、付き合いを広げた方が私はいいと思いますね。

 

閑散期に貯金!貯金!貯金!

 

しかしながら、やはり繁忙期に運送を頼むにはかなりの運賃が必要になります。

 

閑散期は仕事も少なく大変ではありますが、なるべく粗利を取ることを目標にし繁忙期にある程度の運賃を提示できるような資金を用意してことが重要です。

 

普段1,000円商売していると大変ですが、そこを1,500円、2,000円と残せるように交渉をしましょう。下払いを下げてしまうと傭車が逃げてしまいますので、できれば荷主に値上げ要請をする方が望ましいですね。

 

ただ、閑散期は値上げ交渉が身を結ぶのは難しいというのは周知の事実。この辺りは悩ましいですよね…。

 

この辺もテクニックが必要になってきますので、そこは別の記事でも取り上げてみたいと思います。

繁忙期に大量放出!

 

繁忙期を迎えた時に、最終的には金が物を言います。これは間違いないです。

 

もちろん、運賃云々ではない、車そのものがいないんだ、という時期もありますが、体感的には繁忙期の1日とか2日くらいじゃないかと思ってます。それ以外はなんとか運賃でどうにか出来る(あとは配車テクニック)と思います。

 

しかし、その運賃をひねり出す資金がなければ話ができませんよね。ですから、閑散期や繁忙期に入る前に貯金を作ることが必要なのです。金で動く運送会社との付き合いが必要なのです。

 

ここを戦略的にやっている会社ってほとんどないんじゃないかなーと、繁忙期の配車係を見ていると感じますよね。今から騒いだって車は出てこないでしょ、って感じです。事実、繁忙期の際際になると電話すらならなくなりますし。みんな諦めちゃってるんでしょうね。

 

私もそういう時ありますし(苦笑)

世の中全体の理解も必要

 

まぁ身も蓋もない話ですが、基本的には上記のようなことを考えて動かないと繁忙期は乗り切れないかなーと思ってます。個人の見解なので、配車係にはそれぞれの考え方があるかと思いまし、上記でも言ってますが企業規模や事業規模でも変わってくるとは思います。ただし、それでも仮説を立てて仕事を行うことが必要ですよね。

 

しかしながら、この記事は配車係からの目線で書いています。

 

この繁忙期を乗り切ることというのは、配車だけでは解決できないということも頭の片隅に入れておいた方がいいでしょう。というのも、これだけ車が必要になってしまうというのは、配送効率が悪く台数がどうしても必要になってしまうから、ということが考えられるからです。

 

この記事の冒頭でも書きましたが、例えば今日の配送で配車した乗務員さんは納品先でどれだけ待機したでしょうか?同じ納品先に車が何台行っているでしょうか?積載効率はどうでしょうか?自主荷役はしていませんか?検品にどれだけ時間をかけさせられていますか?

 

このようなことを全てクリアすれば、配送効率も自ずと上がるはずです。宅配で言えば、留守の家に配送に行くのをいかに減らすか?というのを真剣に考えているそうです。配送のアタック数を減らせば、自ずと配送小口数を増やすことが出来ますから、効率はよくなりますからね。

 

というわけで、繁忙期の乗り切り方というのは配車だけではなく、荷主から物流センターまで全てが力を合わせて乗り切るというのが最終的な理想形であると言えます。

 

ま、難しいでしょうけどね…。

 

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