物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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根回しって必要ですか?お客さんと直接交渉!

配車係のたろーです!

 

普段の仕事で根回しってしてますか?

 

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仕事をする上で必要な根回し

 

会社で働いていると会議というものに参加しないといけない場面が出てくるかと思います(運送のみの会社だとないかもしれませんが…)。ある程度偉くなり役職がつくようになると、会社にとって必要な方向性や仕事のプランを発表するようになるわけです。

 

もしくは、営業所の売上発表なんかをする際に、うまく言ってない理由なんかを発表しなければならない場面も出てくるかと思います。

 

その際に、他の営業所に根回しをして、売上が上がらない状況について賛同してもらうような根回しをすることで経営層からのプレッシャーを和らげようとする、ということをやっている人もいるかと思います(笑)。

 

A営業所長「…というわけで、今月はあまり売上があがらずに苦戦しております」

 

社長「その売り上げがあがらないのをどうにかするのがお前の仕事だろ!」

 

B営業所長「社長、しかしですね、この車両がいない中での繁忙期に、滞りなく荷物が運べたのは評価すべきです。今の我が社では、売上と繁忙期の物量を捌くことの二つを達成するのは非常に困難ですよ」

 

的な会話があったとかなかったとか??

 

他にも、なんとか通したい仕事のプランを事前に他の会議参加者に説明して、賛同をもらうことによりうまく進めたりとか?そういうときに根回しというは使うわけですね。

 

配車係の仕事でも必要になる根回し

 

さて、会議に出ない立場の配車係であればこの根回しが必要ないかというとそうでもありません。

 

取扱の仕事しかしてない場合、あまり納品先に電話をかけたり交渉したりをすることはないかと思いますが、荷主から直接仕事をもらってる会社の場合、荷主を通して交渉するか、直接納品先に電話をかけて交渉するか、ということに迫られる場面があるのです。

 

一番多いのは延着してしまうときではないでしょうか?

 

納品先に直接電話をかける?

 

A食品という会社から、オーダーをもらいセンターに荷物を届ける仕事をしていたとします。配車係の仕事は、そのオーダーに合わせて、重量と車種の最適なものを選択し、納品先に配送に向かわせるわけですね。

 

そのうちの一つの得意先で待機が発生してしまい、乗務員から最後の納品先に到着するのが納品しなければならない時間の1時間後という報告を受けたとしましょう。

 

配車係としてはここで判断に迫られます。

 

  1. 荷主に報告し、納品先の納品時間を待ってもらう
  2. 納品先に直接電話をし、納品時間を待ってもらう

 

通常は1を選択しなければなりませんよね。やはり物事の順序としては、仕事をもらっている荷主に了解を得て納品に行くべきです。

 

しかし、納品先によっては問題が発生する場合があります。というのも、そもそもセンターを運営している会社と、荷物を発注している会社が別の場合です。もし、別だった場合、メーカーは発注担当に連絡をし、発注担当はセンターに連絡をし、納品時間を確認することになってしまいます。この場合、結構な時間をロスすることになります。

 

物流会社は荷物をお客様に届けて仕事が完了ですから、きちんと届けない限り再配達をしなければならなくならず、物流会社都合で遅れた場合は基本的にメーカーは再配達運賃を払ってくれません。

 

(納品先で待機が発生したことにより持ち戻りなった分ですら、あまりにも長時間でない限り再配達運賃はもらえないようです…。この点についてはまた別の記事で書きたいと思いますが)

 

すると、配車係としては2を選択する場面に迫られるわけですね。もしセンターの方が、時間過ぎても今日は受け取りますよ、と言ってくれればしめたもの。とりあえず配達を終えることができ、荷台にも荷物が残らないので運送会社としても次の仕事に向かうことができます。

 

メーカーには納品時間は過ぎたものの、センターがなんとか受け取ってくれましたと説明すればいいわけです。

 

私としては、これも配車係に必要な根回しなのかな?と思ってます。

 

配車係同士の根回し

 

他に思いつくこととすれば、問題が発生した時の配車係同士の根回しです。

 

先日もやらかしてしまったのですが、運送会社が配車ミスをし、配車されてない仕事があったんですね。

 

当日になって、トラックが荷物を取りに来ないんですがどうなってますか?という荷主の問い合わせで発覚。代わりに向かわせる車もおらず、青ざめてしまった場面でした。

 

私「やべー、どうしよう、車いないよね」

 

協力会社配車係「申し訳ない、私が誤配車してしまったせいでこんなことになって…」

 

私「今更言ってもしょうがないので、とりあえずどうするか考えましょう。とりあえず、車両が故障したことにして、代わりの車を探しているという形で荷主に説明します。ギリギリなんとか入れそうな車もいないですか?」

 

協「午後1に入れる車ならなんとか手配できそうですけど…」

 

私「とりあえず、それでいきましょう。今日は来なくていいと言われるかもしれませんが、とりあえず行ける段取りだけしといてください」

 

協「わかりました、申し訳ないです」

 

的な会話をしたのを思い出しました(笑)

 

で、結局その車で配送に行ってもらい、なんとか無事に配送完了できたんですね。というのも、

 

私「申し訳ありません、手配していた車両が前行程で故障してしまい、急遽車両を探してました。なんとか午後1には入ってこれる車は見つけたんですが、納品時間から大幅に遅れそうなんです…。この車でよければすぐに向かわせますがどういたしましょう?」

 

メーカー「故障じゃしょうがないよね。それでいいかお客さんに聞いてみますよ」

 

5分後

 

メーカー「それでいいから持ってきてくれというので、配送お願いできますか?」

 

私「わかりました!すぐに向かわせます!」

 

ということになりまして。それでもって、

 

私「なんとか許可が出ましたので、その車で配送にいきましょう。で、一応、他の車が故障したという形にしているので、納品先のお客さんに何か言われたら、配送に行った乗務員も口裏合わせるように言っておいてもらえますか?」

 

協「わかりました」

 

という会話をしたのはいうまでもありません…。これも根回しですよね。

 

根回しが出来ると仕事がスムーズになる

 

結局のところ、仕事は人対人で成り立ってます。ちょっとしたことで荷物を受け取ってもらえたり、あるいは受け取ってもらえないこともあるわけです。

 

ということは、根回しが出来るスキルというのはあっても損はないということですよね。

 

毎回毎回、上記のような根回しをしてたら信用を失うでしょうが、どうしてもというときにはうまく荷主やセンターに交渉できる根回し術というのは磨いておくべきなのです。そしてこれは一朝一夕では身につくものではありません。交渉するタイミングもありますしね。

 

是非とも、交渉する機会があれば自分で買って出てみてはいかがでしょうか?