配車係のたろーです!
さてさて、今年もそろそろ年末年始について考え始める季節がやってきましたね。世間的にはまだ秋に入ったくらいで師走には程遠い感覚かと思いますが、物流業界では配送スケジュールも含め、そろそろ本格的に年末年始をどうしていくか考えていく期間に入ってきたと思います。
私のところにも、今日いろいろな会社の方から年末年始のスケジュールに関する問い合わせがありました。
といって、正直まだまだ分からないとしか言いようがないのが実情なのですけどね。
配送スケジュールの確認
物流業界にいる以上、運送会社や物流企業は物流センターとの関わりを大なり小なり抱えているかと思います。具体的にいうと、
- 年末はいつまで稼働するのか?
- 年始はいつから稼働するのか?
この2点に絞られるわけです。
そして、これを決めるのがめちゃくちゃ難しいのが、物流会社と言えます。運送会社は、依頼された内容に沿って仕事をするしかないし、会社が休みであれば稼働することもほぼありませんからねぇ(例外はありますが)。
で、この配送スケジュールというのは、物流センターの稼働スケジュールに激しく影響されるというのは言うまでもありません。
物流センターの予定によっては配送ができない?
実はこの配送スケジュールは相互が密接に結びついて決まることが往々にしてあります。例えば、
- 荷主が委託している物流センターに稼働スケジュールを確認する
- 荷主が委託している物流企業に上記のスケジュールで配送可能か確認する
- 両者の意見を調整し、配送スケジュールが決定する
というプロセスを踏むことが多いわけです。
そして、①において物流センターは365日稼働しているが、②においては年末年始休みますよ、ということになれば、休む時の分も含めた在庫の納品を休み前と休み後に行うように予定しなければならないわけですね。もちろん、逆も然りで、①が年末年始休みで②は仕事があれば全部動くというのであれば、物流センター都合の納品を組み込むように予定することとなります。
現在の日本においては、年末年始を休みにする会社が結構ありますので、休み前と休み後に納品が集中することとなり、長時間待機が発生しまくるわけですが…。
積み置きは何日まで平気なの?
長期間の休みがあると、もう一つ弊害が出てきます。それは積み置きです。
年末29日まで出荷センターが稼働しているとして、年始は4日納品からスタートだとします。すると、センターによっては絶対に4日まで開けないところというのもあるわけですね。そういったところが4日に納品を行うためには、29日に積み込みを行わねばなりません。
食品や飲料の積み置きなど、長時間の積み置きはあまり推奨されるものではありません。車庫に屋根がある運送会社なら別ですが、ほとんどが直射日光に晒される平置きの駐車場にトラックを止めていますよね。フードディフェンスの観点からいっても、そういう積み置きをさせる会社というのはどうなのかな?と個人的には思っています。
また、什器関係やアパレルなんかでも、重さによる凹みや、ネズミなどにかじられる被害がないとも言えません。
運送会社に解決できる問題ではありませんが、荷主の方々にはそういうことが起きているということを十分認識していただきたいものですよね。
年末年始対応はどんどん出来なくなっていく
最後に、上記のような問題も今度は乗務員不足によって仕事自体ができなくなっていくと言うことも念頭においておかねばなりません。
コンプライアンスを重視する企業や会社も増えていますし、年末年始しっかり休めます!お盆夏休みあります!という会社に乗務員が集まっていると言う話もよく聞きます。昔のように、働けば金になる、というのでは訴求力が無いというのは、物流業界に携わっていれば薄々感づくのではないでしょうか?
かく言う私も年末年始・夏休みはしっかり取りたいなぁと思うタイプ。物流業界でそれは無理でしょ、とも思ってますが、いつの日かそういうホワイト企業で働いてみたいものですね。