物流だ!配車マンの苦悩、ストレスの日々

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配車係のうつ病は、仕事が出来ないからなるわけじゃない!?

配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!


さて、前回は病んでる配車係が結構いるよ、その理由はこんなことが考えられるよね?というお話でした。

 

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うつ病にならないためのメンタル対策とは

前回の記事です↓

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前回の記事のおさらいで、見出しだけ掻い摘むと、

 

  1. 乗務員との関係
  2. 上司との関係
  3. 荷主との関係


の上記三つが主に原因なのではないかな?ということを書きました。
今回はメンタルを病む理由と、仕事が出来ないことへのストレスに対するアプローチを私の体験と体感をもとに書いてみたいと思います。

 

 

メンタルを病む理由はゴールが見えないこと


心理学者や精神科医ではないので実際のところはどうかわかりませんが、メンタルを病んでしまう理由の主な原因は、ゴールが見えないときに発症するように思います。


というのも、人間関係というのは仕事と違って、これで終わり!というのがありません
ね。配送で言えば、嫌な得意先があったとして、行きたくないと思ってもとりあえず配
さえ終わらせてしまえばそのストレスからは解放されるわけです(また次行かないとい
ないかも、というストレスはありますけど…)。


しかし、悪化した人間関係というのは改善するというゴールが見えることがあまりない
しょう。


「あした出社したら、またあの上司からやいのやいの言わるのかー」


「またあの乗務員に指示出さないといけないんだよなー、言うこと聞かないし嫌なんだ
なー」


こんな風に考えながら仕事に取り組まねばならないわけで、ストレスが終わる見込みがないところがメンタルを病ませる原因なのではないかと思ってます。


ですから、私個人の見解で言うと、仕事が出来ないから怒られている、という理由でメンタルを病む理由は少なくとも物流の仕事に於いては無いと考えていいんじゃないかなーと思いますね。特に新人は。

仕事が出来ないことは気にしない


新人配車マンとして業務についたとして、あなたに何が出来るでしょうか?少なくとも、配車の仕事を満足にすることは出来ないでしょう。出来ることと言えば、電話に出て先輩配車係に取り次ぐくらいです。


しかし、最初はその電話ですらままならないはずです。

 

  • 社名が聞き取れない
  • 名前が聞き取れない
  • 運送会社名が聞き取れない
  • 地名が分からない
  • ・・・

最初は、


「電話の取次ぎもできねーのかよ!」


と言われることもあるでしょう。


しかし、それを気にしても仕方ないのです。なぜならあなたは新人だからです。何をするにしても、最初からうまく出来る人はいません。それは電話の取次ぎだって同じことです。ですが、それはあなたが仕事が出来ない人というわけではないのです。慣れてないだけなんですよ。


配車の仕事というのは、現場で仕事をしている限りでは全然難しくありません。配車のセンスはもちろん人それぞれあるのですが、基本はシンプルです。積み地と降ろし地をマッチングさせるだけなんです。これさえできれば配車の仕事は終わりです。


聞きなじみのない単語も、一か月聞き続ければ自ずと覚えるものです。これは配車係ではなく、例えば契約社員やパートで入ってきた事務のおばちゃんが、2,3週間で電話の取次ぎが出来るようになるのを見ていればわかりますよね?おばちゃんに出来て新人のあなたに出来ないわけがないのです。慣れさえすれば。


ですから、配車係になりたての人が仕事が出来ないと言ってメンタルを病むことはありません。仕事が出来ないと絶望に打ちひしがれて落ち込む気持ちもわかります。しかし、それは時間が解決するものだと達観して臨むのが良策だと思います。


実際、私もそう思って仕事をしていましたから。


コツは一日の目標を持って仕事をすることです。


「今日はちゃんと社名を聞くぞ」


とか、


「関西~関東の仕事を積極的に情報収集するぞ」


とかでいいと思います。そして、わからなかったらきちんと相手に聞くことです。


「@※○×ですけど!」


「(聞き取れない…)先輩、なんか知らない人から電話ですけど」

 

ではなく、


「@※○×ですけど!」


「(聞き取れない…)申し訳ありません、聞き取れなかったのでもう一度お願いできますか?」


「えっと、たろー運送ですけど!」


みたいな感じですよね。取扱いの仕事だったら乗務員からの電話は誘導の場合が多いので、積み地と降ろし地を聞いて誘導してあげるわけです。聞き取れないからと言って、先輩に投げていたらずっとそのままです。地道なことですが、こんな小さいこともちゃんとやることが大切です。


ま、たまに本当に全然聞き取れない人もいたりして、あまり聞き返すのも悪いんで適当なところで助けを求めるのはありですけどねー(苦笑)


「あいつ、確かに何言ってるかわからんかったな」


という会話で、誘導が終わった後盛り上がることもよくあるんで(笑)

 

ノルマという重圧

 

仕事が出来る・出来ないの指標の一つとして、ノルマというのが存在します。これは会社が月間の売上を設定し、配車係が複数いる場合は按分して個人の売上目標になるわけです。配車係が一人の場合は、一人で売り上げ目標を達成しなければならないですが。


しかし、これもはっきり言えばあまり意味のないことだと思います。


売上を伸ばすということは、単価を上げるか本数を増やすかしかありません。しかし、昨今の物流事情ではトラックの数が少なすぎて本数を増やすことが難しくなってきています。営業活動に出たはいいものの、新規顧客を獲得する車輛がないという事態にはよく遭遇するはずです。単価も繁忙期ならともかく、通常料金を簡単にあげるほど荷主も体力があるわけではありません。


なのに企業としては増収増益というのが基本ですから、売上目標を毎年あげていくしかないわけですね。達成できない売上を目標にして果たして意味があるのでしょうか?
背伸びすれば達成可能なノルマならともかく、どう計算しても到達できないようなノルマを課せられているのならば、それを達成しようともがいて精神を病む必要はありませんよね。


私はこれに関しては何言われても無視することにしています(笑)

 

「いろいろ試しましたが、私にこれ以上の売上を上げることは難しいようです。先輩がこのノルマを達成可能だと感じているのならば、私の配車権を取り上げていただき、会社の為にも先輩が配車係としてやっていただけませんか?」

 

みたいな感じで言っちゃってますね。出来ないことを押し付けて文句ばっか言うんじゃねーよ、って思ってます(苦笑)


対人に関しては、また別の記事でも書きたいんですが、多少は喧嘩しないとストレスから解放されないかもしれません。喧嘩と言っても罵り合いをしろ、というわけもなく、取っ組み合いをしろというわけでもなく、ようするに抵抗しようということです。


上記のように、自分を下げて相手に喧嘩を売るのが草食系としてはやりやすいと思います。気弱なので何も言えないんです、というのであれば味方を作らないと厳しいかも…。


まぁこの件はまた後日書きます。

経営層やIT・研究職などのうつ病


仕事が出来ないことに於いて、メンタルを病む必要はなく、時間が解決するよとは言いましたが、これは物流配車係などの現場作業に限っての話だと思ってください。


私は経営者でもなんでもありませんから、想像でしかわかりませんが相手との交渉なり、売り上げの管理なりがある立場からするとそのプレッシャーはかなりのものかと思います。


他にもITや研究者などの最先端の仕事をしている方々は、わからないことに挑戦する仕事でもありますから、これも精神を病みやすいように思えますね。配車係としては全く縁のない世界ですから、あまり気にする必要はありませんけど。

まとめ


ぐだぐだと書いてきましたが、新人は仕事が出来ないことを気にする必要なし!真面目に仕事をしていれば、仕事は出来るようになるし、それに対するストレスもなくなりますということです。


もう一つ、メンタルというか心構えですが、「苦手だな、嫌だな」と思わないことです。ちょっとでも苦手だな・嫌いだなと思ってしまうと、脳がそういう風に認識してしまい実際に苦手になってしまいます。人間の行動は脳が支配しているのです。


今は出来てないけど、そのうち出来るようになるだろ!くらいに楽観な気持ちで仕事に臨むのが大事ですね。

 

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