忍び寄る資金繰り悪化の波
配車係のたろー(@haisyaman_taro)です!
連日のコロナウイルスの騒ぎで、売り上げが激減している会社が増加しています。ここで心配になってくるのが倒産リスクです。
自社よりも他社を気にしてみる
私が言う倒産リスクは、もちろん自社もそうなんですが、他社の動向も気にしておく必要があると言うことです。運送会社の中には自転車操業で回している会社も多数あり、お金の流れが止まると一気に資金がショートするパターンが多いからです。
特に気をつけたいのが乗務員の給料が止まったと言う情報。
社員の給料は会社として一番最初に払わなければならないものです。それが止まったり遅延したりするということは、よっぽど資金繰りに切羽詰まっているということです。社員の給料が支払われた後にその他支払いを行いますので、例えばトラックのリース代や家賃、協力会社への支払いができなくなった時点で事業の継続ができなくなるわけです。
他社が倒産するとどうなる?
例えばその協力会社に仕事をお願いしているだけならば、それほど大きい問題にはならないでしょう。例えば、その日にお願いしていた仕事に穴があくくらいのものだと思います(それも信用問題ではありますが…)。
厄介なのは仕事をもらっていた場合。しかも大量に請け負っていた場合、予定していた売り上げが会社に入ってこず、余力がない場合はそのまま支払いができずに連鎖して倒産することになりかねないわけです。
メーカー物流が安全とは限らない
一つの会社に依存しているとリスクが高まります。逆に、分散しておけばそのリスクを回避することも可能でしょう。
例えば、日本で言えば車産業はトヨタがあるし、トヨタあるいはトヨタ関連の企業の物流を請け負っていればとりあえず食いっぱぐれないと考えていた会社も多いと思います。しかし、現場ではその車関連の物流ですら止まってしまってる状況です。
現状では食品系や医薬、日用品の物流が有事でも仕事がとりあえずあるってことが改めてわかったくらいでしょうか。
普段は安いけど、それでも仕事があることはありがたいのかどうなのか…。
未曾有の状況
しかしながら、結局今回のコロナウイルスの件は一民間企業が頑張ってどうにかできるレベルを遥かに超えているということです。確かに食品物流はなんとか通常の仕事として動いてますが、このまま輸入が止まり生産が止まればどちらにしろそれすらなくなるわけです。
先の例であるトヨタの件だって、自動車部品の物流は自主荷役があったり、特殊な講習を受ける必要がある場合があったりと、日常的にやるにはなかなか難しいもの。それを乗り越えて安定的な仕事だということでやっていた企業だってあるはず。
食品物流に携わっていた業者はたまたま運が良かっただけのことでしょう。
私が思うに、やはり仕事は一本に絞るのはリスクが大きいと思います。企業としては、物流会社とは言え、別の収入源を見つけ、リスクヘッジをしておく必要があるのではないでしょうか?
おそらく私が生きているうちに、またこういう危機的状況があるはずです。そこに向かって何ができるのか?考えて生きていきたいものですねー。